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中東オマーン国に行って受けた衝撃1

中東にあるオマーン国。
皆さんはどんなイメージがあるでしょうか?

中東だから危険地帯
中東だから砂漠地帯
中東だからイスラム教
中東だから石油国家
そもそも興味がない


多くの方はこんなところではないでしょうか?
私自身も行ってみるまでその程度の認識でした。
しかし実際に行ってみると多くの驚きが詰まった国でした。
そして是非とも伝えたい!と思える国でしたので記事にしたいと思います。

オマーン国の基本情報

まずはオマーン国の基本情報を整理したいと思います。
中東、アラビア半島南東部に位置するオマーン国。首都はマスカット
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イエメンと国境を隣接する国です。
国土は約30万9千500平方キロメートル(日本の約85%
人口は2016年時点で442万人です。
宗教はイスラム教
公用語はアラビア語
君主制であり国王のもと、選挙制の諮問議会勅撰の国家評議会があり男女に参政権がある

日本を旅立ち、ドーハにて飛行機を乗り継ぎ15時間ほどでオマーンの首都マスカット郊外にあるマスカット国際空港に到着。
季節は10月だったが空調の効いた空港を出ると兎に角暑い
気温自体は日本の方が暑く感じる直射日光は肌を刺すような痛みを感じる。それはもうひしひしと…。湿度も思ったほど低くなくカラッとした暑さなわけでもありません。
オマーン国際空港近辺は郊外ということもあり開発真っ最中と言った感じ。(2018年10月現在)
どこもかしこも砂岩のような丘が整地されている様子が見て取れます。
とにかく市街地に入るまで永遠と代り映えのしない開発中の砂岩の土地が続き…時折緑は見えるが、イメージ通り水は見ることができませんでした。

オマーン(首都マスカット)の水事情について…

マスカットの在住の方に話を聞くと雨が降る前日は「明日は雨が降るらしい気をつけろ」と話題になるくらい珍しく、年間数日程度しか雨は降らないとのことでした。
降雨量が多くないのに何に気を付けるのかと言うと、少しの雨でもスグには地面に吸収されず、地形の激しい落差から滝のようになって通行出来なくなることもあると言います。生活に支障が出るほどの水害になるのですが、年に数回起きることで皆慣れているらしい…。
その滝のような雨の流れはとても美しく、雨上がりの太陽の出た後などは忘れることができないとのことでしたが、残念ながら滞在中にそんな珍しい景色を見ることは出来ませんでした。
首都では雨は珍しく砂漠地帯のイメージの強い中東ですが、オマーンを見ているとチラホラと緑を見ることができました。
きっと緑周辺にはオアシスなどがあるのだろうと思っていたのですが下の写真の通り川も干上がっていて歩いて渡ることができる土地でした。

川の極一部には小さな水たまりのような場所があり、鳩や犬や猫が水浴びをしていて、中東のイメージそのもの。乾燥した台地と言うのが第一印象でした。
話は脱線してしまうのですが野良猫は日本の野良猫とは違い、アビシニアンのようなシュッとした細いフォルムで中東に来ているのだと言う実感がこんなところで持てます。

水の話に戻ります。町中には【DRINKING WATER】と書かれた水道があり、無料で飲むことができます。

強すぎる日差しだったため『貴重な水を無料で提供しなければいけないくらい過酷な気候なのでは?』などと勘ぐってみたのですがそれは違いました。
その話に行く前に、この水道の味について書いておきたいと思います。
飲んだ仲間曰く…

『生温かく、ちょっと下水っぽい…。』

それを聞いてお腹の弱い私は飲めませんでした。

そこでホテルの水道水を少し飲んでみました、少し黄色くカルキのような硬水のような口当たり…それでも緑のほとんどない土地の水事情とは思えませんでした。
ホテルに行けば十分な水量のシャワーも特に制限なく利用できる事も驚きました。

水が確保できなければ、人は暮らしていく事はできないし、ちょっと下水っぽい水も町中で提供できはしない。
ではオマーンの首都マスカットではどうなのでしょうか?
意外な事でしたがマスカットでは地下水が豊富だというのです。

湧き水を見せてもらうと非常に澄んで透明度の高い水が確認できました。
ここにはドクターフィッシュも生息していて、非常に良い水質らしい。
飲み水の50%はこの地下水を利用しているとのことでした。

では残りの50%は何かというと海水
海水と言ってもそのままブレンドしているわけではなく、塩分を抜き浄化してブレンドして飲み水として利用しているとのこと。

オマーンと言う国はアラビア半島の東南に位置し、広大な乾燥地帯があるものの、オマーン湾やアラビア海に隣接し広い海岸線を有した国
海水が浄水出来れば確かに問題は無い。(かなり費用は掛かるようですが…)

町中では上の写真たちのように『緑は決して多くなく、砂岩や砂に覆われている』のだが一部だけ例外がありました。
それは国が関連している施設です。

町中の茶色の土地とは違い、国が関連している施設は緑が豊富で木々をはじめ、芝生や花も咲いていました
施設一帯だけは緑の楽園で同じ土地とは思えないほどで、綺麗に手入れされ木の根元には細いホースから水が滴り、広い芝生一帯にはスプリンクラーから水がまかれていました。
心なしか砂ぼこりも少なく、ほっとできる心休まる場所。
降水量の多い国と違ってこれだけの緑を維持することは、人の手が必需のようで管理の人間がグループで手入れしていました。

想像と違い、水には特に困った様子もないオマーン。
飲み水としてのペットボトルも店やホテルに豊富に置いてあり、簡単に購入できるため滞在中は全く困りませんでした。

今回はオマーンの水事情を記事にしました。
いかがでしょうか?多少中東のイメージ、オマーンのイメージが変わりましたでしょうか?それともオマーンに興味を持っていただけたでしょうか?
これからもオマーンと言う国をご紹介したいと思っています。

次回はオマーンの買い物事情などを記事にしたいと思います。
オマーンには一体どんな商品がどんな状態で売られているのか?
想像してみていただけると楽しめる記事になると思いますのでお楽しみに!

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