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ロゴレス家電に見る社名よりもプロダクトデザインに意味を見出す顧客と循環経済価値をどんなストーリーで共有するか?が仕事になります。

EUで家電の修理する権利法制化されました。
新法案は製品の修理や再利用を促すサーキュラーエコノミー(循環経済)計画の一環です。
修理する権利は米国でも始まっています。
ニューヨーク州は23年7月以降、10ドル以上のスマホやパソコンなどの電子機器の修理方法の開示や修理に必要な部品などの提供をメーカーに義務付けました。 24年1月から罰則を貸します。 アップルは23年4月から修理キットの貸し出しや配布します。

もちろんその権利を行使するかは消費者次第。
自分が愛する商品を修理して長く使う理由はなんでしょうか?
顧客が享受するサービスや意味の設計も広義のデザインの一部になります。 自分らしさを大事にする個人が長く愛せるパーマネントコレクションの観点で考えた時に、日本で注目される「ロゴレス家電」---企業や製品名のロゴを最小限する---が今後この循環型経済モデルにどう対応するのか、気になります。

「もったいない」はロゴレスデザインを享受する消費者の動機になるか?
サーキュラスエコノミーにおいてターゲット顧客が享受する意味(ブランドが提供する便益)の設計が求められます。

広告を含むコミュニケーションだけでこの権利に対する義務を追求した企業はグリーンウォッシュならぬサーキュレーションウォッシュの対象になるでしょう。

企業が提供しターゲット顧客が享受する価値の体系に循環型経済への組みをどういう意味にして提供するか、マーケティングが問われています。


マーケティングとは価値の話であり、価値は顧客と享受されてこそ生まれます。顧客が消費する意味を企業がつくるからこそ、伝えたいストーリーになります。

そしてマーケティングを考えるときに対価の課題も解決する必要が。
対価とは高い安いの話ではなく、適切かどうかのことです。

マーケティングは顧客との価値を継続的に創造することです。
マーケティングとは何か?を考え続け、試行錯誤を続けることもマーケターの大事な仕事です。
プロモーション領域を担う広告人もそこからは逃げられません。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。

参考:最近のロゴ周りの考察のまとめ的記事です。
よかったらどうぞ。

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