海外の広告規制について→フランス:広告と広告代理店に最も厳しい市場のひとつ:海外市場を目指すAsahiがジャニーズ問題に素早く対応した理由の背景が分かります。
ニッカンスポーツの記事からです。
広告代理店の立場では非常に興味深い切り口です。
フランスは広告と代理店ビジネスに非常に厳しい市場です。
法律により規範が明確になっています。
広告代理店に関わる法律を二つ紹介します。
エヴァン法
1991年に制定されています。
かなり厳しい広告規制です。
実務の観点ではこちらのnoteに詳しいのでリンクを貼らせていただきます。
ぜひご一読を。
サパン法
いわゆる腐敗防止法で、広告代理店はコミッション情報を公開する必要があるだけではなく、得意先への請求書は放送局をはじめとしたメディアオーナーから直接届く仕組みです。
すみません、サパン法については適切なサイトを見つけることができませんでした。
フランスは日本型代理店サービスにおいては難しいマーケットです。
Asahiはスパードライのエージェンシー(広告代理店)に180を指名しています。
180はadidasを担当することで有名になりました。
元々Nikeの仕事をしていたチームがadidasの仕事をすることになったので180度転換したということが社名に由来です。
AsahiだけではなくKirinも欧州での洋酒販売を強化しています。
流通はPernod Ricardグループの協力を仰ぎます。
グローバルビジネスにチャレンジするAsahiとKirinがジャニーズ問題において素早い対応をしたことの一つの背景です。
大事な論点に対する説明責任が重要になっています。
外圧に屈するのではなく、多様な論点に対して説明責任と実行責任を果たしていく必要が増大しています。
グローバルマーケットで活躍する日本企業を見習って視野を広げたいですね。
それでは。
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