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ひとり広告批評

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雑誌「広告批評」が休刊になって15年、創刊者の天野祐吉さんが亡くなって10年が経ちました。 この間、日本の広告業界は停滞した様子を見せています。 その背景には、広告を愛し、ヤジを…
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2024年5月の記事一覧

広告が嫌われていることを前提に対象者を規定し適切な意味を伝えているつもりでも、実際は逆効果になっていることに気づこう。通信の時代では広告は選ばれている。放送時代の発想と方法論でさらにうざいものになるのではなく、消費者にとって便益となる理由を提示し、対話を促進する存在になるべきだ。

USPの提唱者 ロッサー・リーブスとロッサー・リーブス効果について学ぼう!---彼が関…

USPの提唱者 ロッサー・リーブスとロッサー・リーブス効果について学びます。 ロッサー・リー…

広告は期待をつくること。行ったこともない場所で暮らす会ったこともない人に製品・サービスの期待値を届けることが原始的な広告です。この製品・サービスががいかに「あなたの」生活を良くするか?ということをマーケティング活動の一部として顧客に伝えることに広告表現のチカラが求められます。

Appleは誰に謝罪したのか?Appleが"Crush"で粉砕したものから学ぶ:過去の名作TVCM、C…

Appleは誰に謝罪したのか?Appleが"Crush"で粉砕したものについての総括をしたいと思います。 …

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Creativityというポジショニングをめぐる広告表現上の戦いの勝者は?

Creativityというポジションは誰のものか?と考えた時に、AppleユーザーはCrushに対して否定的…

モノを遠くに飛ばすためには支点が必要。支点があるからテンションがかかり遠くに強く飛ばせる。アンカーである支点はプロダクトに。これがプロモーションでRTBが大事な理由。支点がないと顧客の声に流される。マーケティングは企業と顧客の間に緊張を創造する、その緊張を可視化するのが広告の仕事

AppleユーザーはiPadの”Crush”から「幸福感」を感じている!

AppleユーザーはiPadの”Crush”から「幸福感」を感じている! ある調査会社の「感情評価」を使った資料からです。 Appleが謝罪した”Crush”ですが、価値を一緒につくってきた既存顧客に対してブランドとして謝罪したと思っていました。 アメリカの調査会社System1が動画をAppleユーザーと非Appleユーザーに見 せて感情の動きを追いかけたその結果は! Crushの広告映像は2024年5月15日午前6時(日本時間)現在Appleのサイト上で閲覧可能で

TVCMがオワコンではなくTVCMに関するプロセスがオワコンなのです。映像コンテンツの魅力と威力は依然強く、同時性を含む到達効率ではTV媒体は優位です。取引の透明性が問題で、効果検証も含めた過程が可視化されてこそTVCMの役割は活性化します。広告代理店は今こそイニシアチブを。

Hello iPhone ---Hello はAppleの様式美

過去を肯定して未来を創造する。HelloはAppleにしかできないこと。iPhone登場のティザー広告は…

ゴールデンウィークはすべての不愉快を幸せに癒すべきだ。-Xでのインプゾンビのリプライは生成AIを活用したものでしょう。しかし、コピーとして一瞬惹かれました。「誰が」と「何を」のどちらが大事なのかを含めた通信環境下の広告的対話での文脈の重要性についての学びがこの事例にあります。

封筒:Apple iPad "Crush"が達成できなかったこと

AppleのiPadの広告ならこれが好き。「A4の封筒」がメタファー。全てがこの薄さに。今回のCrush…