見出し画像

作りたいもの、作るもの

過ぎてしまった夫の誕生日プレゼントをまだ悩んでいます。こんにちは、Threebread店主です。

私がお店を始めてから、パン屋さんもお菓子屋さんも増えたり減ったりしています。
パン屋さんは長時間労働と体力のバランスを取るのが難しいから、閉店していった皆さんにはお疲れ様という気持ちしかないです。

パンは個性が出やすい創作物だと思っています。私は、直接手で触れながら作るものだからだと思っているのですが、陶芸家のように作りたい人も、パンという商品を作りたい人もいて、その目的が様々だからかもしれません。

私はどんなパンを作りたいのか、他人の作ったパンを食べるたびに考えさせられます。

パンの美味しさは、瑞々しさと香り、そして味だと断言してもいいのではないでしょうか。
この三つが揃って、初めておいしいかどうかを判断される土俵に上がってくると思うし、当然それぞれにそれらを活かすための技法と理論があります。

やっぱり基礎が大事なんですよね。
基礎ができないと自分がなぜ失敗したのかも分からないし、そもそもそれが失敗だと気づけない。だから私はいつも不安です。自分のパンがおいしいという土俵に上がれているのか、自問自答しながら開発、製造しています。

基礎ができるから応用ができる。
これはもう幼少期から習っていたピアノで散々叩き込まれました。ドレミファソを正確に叩けないと、どんな楽譜を開いても弾けないんです。何度モーツァルトやベートーベンに謝ったか…
というのは冗談にしろ、基礎が積み上がってその先に見えるものがあるのは確かだと思います。

イベントで作った
私好みのパンたち


自分の作ったものが売れていくのは嬉しいし楽しいです。でも、私は目先の自分の利益よりももっと大切にしたいものがあるから、この大変なパン作りを続けていると信じたいです。

なんだかまとまりがないですが、色んなパンやお菓子、食べ物を食べて最近思うことを綴りました。
私はパンに愛情は込めません。その代わり、技法と理論をたっぷりとぶちこんで作っていきたいと思います。これからも精進します。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?