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感受性とパンとお休み

皆さまお久しぶりです。Threebread店主です。仕事に忙殺されいて更新できずにいました。
SNSでは感受性を理由にお騒がせしました。ご心配も多方面からいただいて恐縮です。今回
は、少しそのこととパンのことを書きたいなとキーボードに向かいました。


感受性とメンタル

詳しくは省略しますが、仕事の話し合いの場で、相手からの感情的な拒絶、大声、否定に遭ってしまいちょっと調子を崩しています。

時々こちらでも私の感受性の話をしていますし、ちょっと前にはHSPという言葉もネット上で流行ったりしましたよね。

私は感受性は強い方だと思います。よく感受性とメンタルが混同されがちですが、私は全然違うものだと思っています。

解説すると、「強い言葉をかけられて落ち込んだ」は、『強い言葉をかけられ』は感受性の受け取り方で、『落ち込んだ』は精神的なダメージの話です。
よく同列に語られるこの反応は、分けて考えたほうがスッキリするので、誰かの参考になればと思います。

ということで、感受性の話に戻ります。
私は、強い感情、音、味が苦手です。もっと細かいところを話すと、文字が書かれた生活用品や服なども苦手です。
苦手ってなんなのだ、ということですが…うまく説明できる自信がないのですが、感情は人のパワー、音や味は感覚器に体そのものが支配される感じになります。

強い感情って、相手の負の感情だけではないです。自分の陽の感情にもかなり疲れたりします。
他人を観察していて思うのは、『楽しい』という受け取り方は一緒なのに、他の人は50%くらいの感覚で受け取っているのを、私は120%くらいの感覚を使って感じてるということです。
音も味もそんな感じです。

感覚が体の中で共鳴してより強くなっていくんですよね。だから、体も疲れます。不便な身体だなぁとつくづく思います。

どちらかというと、感受性はメンタルよりも、体力につながっているのではないかと常々思うのです。


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パン作りと感受性

私のパン作りは、自分の感覚に因るところがとても強いです。
商品開発では、手からは生地の状態、目では発酵や焼き上がりの状態、舌からは味や舌触り、鼻からは香り、それらから受け取った120%の感覚を総合して試行錯誤し完成させていきます。

強く触ると味や焼き上がりが変わるのが分かるから、生地は優しく扱うし、それが私のパンの味になっていると思います。

普段は煩わしい感受性を取ってしまったら、私はパンを作ることはできないと思います。
だから感謝もしているのですよね、この強い感受性に。

まぁ、ですから、私はパン作りはとても疲れる作業でもあるのは間違いないです。片手間に、惰性的に作れるものではないです。自分では止められない感覚がそうさせてくれません。


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今回、仕事をお休みするほどに疲れてしまってるのは、相手からの感情の塊を体以上に感じてしまっていること、またその相手と対峙するのに私自身の体力を使ったことが原因だと思っています。
なので、パン作りに使う感覚、体力が残されていないんです。

この事情を理解してほしいとは思っていません。ただ、お店を経営していますし、パンを食べたいと思ってくれている人には説明する責任があると思っています。

理解してくれようと気持ちを割いてくれた方々には、本当に感謝しています。人の気持ちって温かいのですよね。ありがとうございます。

ということで、スリブレは少しお休みをいただきます。
またパンが焼けるようになったら、どこまで回復したのか味を確かめに来ていただけると嬉しいです。

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