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パン作りの意味
ギリギリの材料でやっています。こんにちは、Threebread店主です。今回はちょっと熱のこもったお話。熱さを感じてもらえたら嬉しいです。
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パンを作る仕事を始めてから、職業としてのパン屋、職人としてのパン屋というのが存在することに気がつきました。私は職人の傾向が強いと思います。ただ、私は同じものは作り続けられないので亜種ではあります。
パンを作るのが好きだから作っているのですが、私にとってパン作りってなんなのだろうと、先日ふと思いました。
いつもレシピという目標に向かって作っているパンではありますが、そもそも自分にとってのパン作りにどんな意味があるのかを意識したことはありませんでした。
少々悩んで出た答えは、自分そのもの。ということでした。
私は人の思いを頼るタイプではないので、パンが自分の子だ、とか自分の魂がこもっている、とかは思っていません。
ではどういうことかというと、それを作り出したイメージ、知識、レシピ、手技は私の内側で生まれたり蓄積されたもので、それらの全てをアウトプットしたものが焼き上がったパンだということです。
自分にある情報を全て出し切ってできたのがそのパンで、それは私そのものといえるのではないかと思います。
ちょっと気持ち悪いでしょうか…私の情報はこもっていますが、魂とかはこもっていないので、何も感じずに食べていただけたらと思います。
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私の知識や技術はまだまだ熟したものではありません。ですが、毎回その時の最善を尽くしてパンを焼いています。それは私の最前線のパンで、たとえできなかったことも受け入れなければならないです。
正直なところ、合格を出せるパンはわりとありますが、満足できるパンはあまりできません。毎回、理想とは違う部分があります。そういうことと向き合って、自分のパン作りを高めていくことが私は好きです。
真面目で突き詰めたい性格が、パン作りにぴったり嵌ってしまったのですよね。
文学的にいえば、誤魔化すことも、嘘をつくことも嫌いな正直すぎる性格が、同じく正直すぎるパン生地と呼応しているのだと思います。
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メモワール
私自身の表現としてのパン、それだけの意味で焼いたり販売したりしているわけではありませんが、今の私にはパン作りはとても大切で大事にしたいものです。
お店を始めて様々な人と関わる中で、様々なことを感じます。自分の芯となる部分はしっかり握って歩んでいきたいです。
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