今年のシュトーレン
先週の記事のおかげでフォロワーさん増えました。そして今週のプレッシャーが大きいThreebread店主です。こんにちは。
さて、今回はパン屋らしくシュトーレンのお話。書きたいことは沢山あるのですが、今年の推しポイントを中心にお伝えしますね。
基本は守って
当店のシュトーレンはドイツ製パンの本を参考に作ります。
オリジナルじゃないのか、とがっかりする人もいるかもしれませんが、私のパン作りのポリシーに『レシピの再現度を上げる』というものがあります。
本場ドイツのシュトレンは食べたことがありませんが、レシピから、ドイツのパン職人の意志を汲み取って作っていこうと思っています。
ドイツで食べられているものに近いものが焼ければいいなと思っています。
今年の推しポイント
レシピ通り
一点目、ナッツを指定通りにしました。
去年は粒のアーモンドを砕いて使っていましたが、今年は指定のアーモンドスリバードというアーモンドを縦に割ったものに。それから、ヘーゼルナッツも準備しました。
これでレシピ通りの材料となりました。
実は、このアーモンドスリバードというもの、去年は探しもせずに流通していないと思い込んでいたんですよね。自分の知識を信用してしまった失敗です。お恥ずかしい限りです。
作り方
二点目、ドライフルーツを混ぜた後の捏ね、を少し長めにしました。
どのレシピもそうですが、「捏ねる」がどこまでなのか分からないのがパン作りです。
専門書にはミキサーの強さと時間が書いてありますが、機械の容量などの違いから、あくまで目安でしかないです。
レシピ本の写真やDVDに目を凝らして、恐らく去年より強めに仕上げたほうがいいのかな、という判断で少し長めに捏ねています。
成形
しつこくもう一つあります。
成形を調整して、高さを出しました。
当店は型は使わず、手で成形したまま焼いています。
あの独特の形は生地を折りたたんでできるのですが、その際に高さが出るように調整しました。
以上の3点の変更で、今年は全体的に軽さが出ました。去年は比較的ウエット、スパイシーでしたが、今年は華やかな香りや軽い食感を楽しんでいただけると思います。
うんちくを知ると美味しくなる…こともありますよね。ぜひ味わってほしいシュトーレンです。
シュトーレン、シュトレン
シュトーレンという呼び方は英語読みです。日本ではこれが一般的ですよね。一方、シュトレンはドイツ語読みです。
当店でどちらにするか悩んだのですが、一般的なシュトーレンにしようと思っています。
まだまだシュトーレンの馴染みのない盛岡で、あえて現地ドイツ語読みでもいいのではないかと思ったのですが…
お客さまの感覚に立ってみて、一般的な呼び方の方が、今後のシュトーレン人生(というのは言い過ぎですかね…)にメリットが大きいかなと思い直しました。
販売は12月2、3、9、10日の予定です。沢山焼く予定なので沢山売れてほしい!
去年好評だった、アルコールフリーのキンダーシュトーレンも販売します。
クリスマスを楽しむための発酵菓子。いつものパンと違って長く楽しんでもらえるものなので、店主も気合が入ります。
長期間保存できる作り方をきっちり守って、安全に食べていただけるように努めたいと思います。
沢山のお客さまをお待ちしております!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?