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飲み屋さんにてパン屋が思うこと

月曜更新目標が全然守られていません。こんにちは、Threebread店主です。もう少し時間をうまく使いたいです。

さて、スリブレが店舗を持って4年目。なかなか買えないパン屋になってしまってはいますが、なんとかお店は続けています。

プライベートで飲みに行ったりすると、当店のことを知っているお客さんもいて、認知度は上がってきてるのかなと感じることも多々あります。ありがたい限りです。
でも、ほとんどがパンを食べたことがないと仰るので、本当に申し訳ないと汗をかきながらその場をしのいでいます。

私はもう何も感じずにパンを食べることはできないのですが、いろんな方のパンのお話を聞いて、作り手側に寄りすぎている自分を律したり、考えさせられたり楽しい時間を過ごさせてもらっています。

横幅足らなかったデカカンパーニュ


先日ソムリエさんのお話で、そのワインの香りを嗅いで一言で表現する訓練をしたことがあると聞きました。パンも一緒だとその時思いました。そのパンを食べた時に何を感じるか、よく鼻と舌に聞いてみる訓練を続けると、小麦の味が分かってきます。
パンが好きでも、味を感じたことがない人は沢山いると思います。小麦の味は、料理の味よりももっと弱くて分かりづらいです。だからこそ訓練が必要なんですよね。

私は、食べて小麦の銘柄を当てることはできませんが、パン屋さんのききパン生地をしたら当てられる自信はあります。それでも、まだまだ訓練を続けないとです。

いろんな人のお話を聞くと、自分の味覚に合うものが随分限定的でこだわりが強いのかが分かります。
その狭い合格範囲の中に、どうやって自分のパンを入れ込むか。そこに情熱を注いでいるかのようにも思えてきます。私は私がおいしいと思うものしか作れないのです。わがままな作り手だと思います。
そこに共感して買ってくださるお客様がいることは、いまだにびっくりしているというか、言葉を選ばずに言えば信じられないのです。私がおいしいと思ったものでいいのですか?という気持ちがあります。少し失礼でしょうか、すみません。

分割、まるめ後の生地

これからも、私が面白いと思った材料やテーマでパンを作っていけたらと思います。
でも、実は昨日試作したパンがとっても私好みすぎたのですが、偏りがひどいのでどうやって売っていこうか悩んではいます。作ることと売ることが違うのは、作り手の永遠の悩みですね。

またふらっと飲みに行ったお店で、皆さんのパン談義楽しみにしています。

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