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日能研を退会。

しばらく投稿をしていなかったが、2ヶ月ほど前に長男が新小4の2月から通っていた日能研を退会した。

日能研を退会した理由
3ヶ月ほど通っただけで日能研を退塾することになったわけだが、今振り返るとこれが決め手だったな、という理由がいくつかあるので記録しておきたい。

1. 一クラスの人数が多すぎた
長男が通っていた日能研は、どの学年も(小3以下を除く)3クラスにわかれていた。過去の学年も大体2~3クラスといった感じで、いわゆる小規模〜中規模の校舎だと言えると思う。
一クラスあたりの生徒数は20名ほど。学校の授業なら難易度も高くないのでゼミ形式がずっと続くスタイルでも気にならないようだが、塾では長男いわく「考えているのにどんどん先に進んでしまうから嫌」らしかった。

すべての教科にこれが共通しているかというとそうではないらしく、理社に関しては先生の話も面白く、楽しくやっているようだった。
が、やはり算数が厳しいと感じた。
思考スピードもゆるく、マイペースな長男には大きなクラスで演習中心の授業がどんどん進んでいく、というのがかなりのストレスだったらしい。
過去の投稿にも書いているが、長男は四谷大塚の外部生向け夏期講習→予習シリーズ準備講座→日能研冬期講習を経て日能研の本科生となった。ここまでの過程ではクラスの人数がネックだと感じたことはなかった。なぜなら、どの講座も比較的少人数だったからだ。(もちろん、学ぶ内容も比較的簡単だったということもある。)だからこそ、20数名のゼミ形式の授業が長男には合っていないというのに気づけなかった。

20数名を相手にゆっくり手取り足取り、というのは無理がある。ガッツがある子なら個別に質問に行く、という行動が取れるが、うちの子には難しかった。
わからない問題は家で私が教える、というのが日常的になっていて、対自分の子に冷静に教えるスキルを持ち合わせていない私にはこれがかなりきつかった。
とにかく怒ってしまうのだ。そして子供は、親と勉強するのが嫌になる。

2. 自主学習は家庭に任されている
長男が通っていた日能研は本部系の校舎で、いわゆる「宿題」は何もでない。
あくまで自主的に栄冠や計算と漢字をやったらいいですよ、というポリシーだった。授業で漢字や計算のミニテストがあるわけでもなく、プリントの宿題があるわけでもなく、ただひたすら自主的に栄冠と計算と漢字を育成テストに向けてこなす必要がある。
栄冠やテキストはどのレベルのクラスでも共通なので、それぞれ子供のレベルによっては栄冠やテキストのある部分はオーバースペックになってしまう部分があると思う。しかし、長男が通っていた校舎では、栄冠のここからここまでは最低でもやってね、といった指示があるわけでもなく、逆に全部やりなさい、という指示があるわけでもない。問題の選定が非常に難しかった。
結果的に全部やったらいいんじゃない?となってしまい、処理能力が高いわけではない長男にはかなりの負担になってしまった。

3. もっと塾でのフォローが必要
これは入塾前から理解していたことではあるのだが、大手の塾であるので、個人個人へのフォローはほぼ皆無である。
ノートの書き方や、自宅での学習の手順(丸付けやとき直しをどうやったら一番よいのか)、テスト直しのやり方、何も情報がなかった。
そしてこれが一番良くなかったのだが、何もわからない中、とりあえず親である私が学生の時に一番良いと思っていたやり方を長男に押し付けることになってしまった。
長男と私は違う人間であるので、長男にとってどんな勉強方法が合っているのか、どんなやり方が一番しっくりくるのか、私と同じわけがない。
ベストなやり方は長男がオンゴーイングで習得していくことなのだが、テストや宿題が次から次へと目の前に積み上がっていく中、マイペースの長男にはこれはハードルが高かった。いわゆる要領が悪いタイプの子には、ある程度塾や先生からの学習の指導が必要だと感じた。
結果的に親vs子のバトルが最高潮にヒートアップし、「もう行きたくない」となってしまったのだ。


上記3つが長男が日能研を退会することになった大きな理由である。細かい理由は他にも色々あって、例えば、友達がなかなかできない、や、席がテストの成績順、など、決定的ではないものの、色々とストレスを感じる点は彼なりにあったらしい。

育成テストの成績でいうと、「平均」であった。理科と社会は評価9を取ることもあり、逆に算数は4を取ることもあった。平たく言うとまぁ、平均的と言えると思う。
特に成績が悪い、というわけではなかったので、退会したいと申し出た時も、教室からは、「えっ、◯◯くんが、なぜ!?なにかありましたか!?」という反応があった。

退会時の室長のお話では、4年生で退会を申し出る子は夏頃に多くなるらしい。半年くらい続けて、やはりうちには無理だと判断する家庭が出てきたり、本人がついていけなくなったりで転塾もしくは受験そのものを止めるというケースが多くなるらしい。
そして、長男の成績を見て、国語の成績が芳しくないところを見ると、おそらくまだ精神的に幼いのだと思う、とおっしゃっていた。おっしゃるとおりだと感じた。楽しいわけではない、どちらかというとやりたくない宿題を自分を奮い立たせてやらなければ、と行動できる精神力がまだ足りないのである。
もちろん小学校4年生から自分で全て計画的にできる子は少数だと思うが、ある程度嫌なことも親や先生のアドバイスでなんとかこなしていく、という姿勢がまだ長男には足りなかったのだと思う。

日能研退会後
日能研を退会し、1ヶ月ほど、家で通信教材をやったり、ゆっくりしたり、という日々を過ごした長男。
しかし、やはり受験はさせたい、という気持ちが私にはあった。また、これは親の刷り込みも大きいとは思うが、本人も「自分で選んだ中学に行きたい」という気持ちはあるようだった。

先日、学校の先生が個人面談のお話の中で、長男について、「自分がこうだと考え、理解し、信じていることに対して、周囲からあれこれ言われるのがかなり嫌なタイプ」、「頭の中で、自分でいろいろと考えているタイプ」だろうと仰っていた。だから、あれこれ言われるのが嫌なのではないか、と。
なるほど、私は親として、この子はまだまだ幼い、親のヘルプが必要だ、と盲目的に思っていたのに対し、学校の先生は長男のことをこう考えているのだなととても新鮮だった。
普段は(言い方は悪いが)親の圧があるせいで、長男は私の言うことをはいはい、と聞いているが、確かにかなり頑固だと感じる部分はある。彼なりのこだわりというか、納得しないと動かない部分もあると感じていた。

次もし塾にお世話になることがあれば、なるべく親の介入を少なくすることが必須だと感じた。
特に、勉強内容・量に関しては、ある程度自分でコントロールでき、塾と本人の間で完結するのが理想だ。
親の言うことはうざったいと感じるようになるだろうが、塾の先生ならまだ素直に聞いてくれるのではないかと思う。

以上が我が家の長男の「わずか3ヶ月で日能研を退会することになった」ストーリーである。
現在は別の塾に通い始め、1ヶ月ほどが経った。
またこれについては別の記事で書こうと思う。

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