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その経費!本当に削っていいんですか?

コロナ長引きそうですね。

当初はV字回復説が有力でしたが、もはやその説を唱えるエコノミストもいないでしょうね。


売上が下がると利益を出すためには支出を減らすのがセオリーです。

当たり前ですね。

でも、この当たり前が当たり前じゃないこともあります。

支出はお金が会社からなくなっていくことを意味しますので、利益を出すには支出は少ない方が良い、ということは短期的には間違いのないことです。

一方で原価も含めて費用は、支払うことによってあとあと売上として返ってくるという意味では、長期的に投資をするという意味も含んでます。

むしろ、事業にかかる原価や経費は投資効果を期待して支出するのが、本来の姿だと言えます。

投資をしなければお金は減りませんが、投資をしないということは逆にお金が増える機会を逃している可能性もあるということです。

そう考えると、経費削減はよくよく考えてやったほうが良さそうです。


例えば、人件費や研修費、福利厚生などはあとあと売上に変わって返ってきそうだとわかりやすいですが、実はエアコンなどの電気代すらも働く環境の良し悪しを通じて、社員の不満につながる可能性があります。

過度な節約ですね。

それが経営者の意図に近ければ問題はありませんが、経営者が知らないうちに過度な節約ムードが蔓延していたら注意です。

過度な節約を強いられた社員は、働く環境が悪くなり、不満を持つことになります。

そうすると、いい仕事はできません。

気をつけたいのは、経費削減を経理担当に指示する場合です。

えてして経理担当者は経営者のような考え方をしている人は少ないので、無駄な費用だけではなく、投資効果のある支出まで削減しようと頑張る人が多いです。

すれ違いを防ぐためにも、丁寧な指示を心がけたいものです。


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