見出し画像

ティアハイムベルリンで働く!その6

こんにちは!愛犬・愛猫の一生を共に見つめるパートナー、トナリノの野原です。

今回はティアハイムベルリンを退職するまでのこと、感じたことを振り返ってみます。

施設見学やボラだけでは見えない問題点

アルバイトとはいえど職員になって初めて見えてきたこと。
それは残業の問題です。

ティアハイムベルリンの運営はほぼ全て寄付から成り立っています(一部公的機関からの業務委託金あり)。
しかし従業員は従業員。ボランティアではないのできちんと雇用契約があります。
残業が発生すれば当然残業代もつきます。
なので、なるべく残業はない方がいいのですが、勤務当時は熱心に世話をするセクションほど残業が発生していました。
もし全てのセクションの連携がうまくとれ、互いに協力できれば残業はなくても回りそうなのですが、残念ながらそこの連携は今後も課題となっていくだろうと感じました。
(退勤時間前に既に着替えを済ませて、時間になったら即タイムカードを切って帰れるよう準備してる人たちもいたそうな。←うちのセクションの職員さんがそれを見ていつも文句言ってました^^;)

どんな国でも、どんな企業や団体でもそうですが、職員間のモチベーションの差、意識の差というのは常に課題で、それが人間問題に発展しがちです。

また、ドイツではUrlaubという長期休暇制度があります。
そのため、職員の層がどうしても薄くなる時期があるのです。
実際、私一人でSchillow Haus(当時私がいたセクション)全体を世話したこともあります(←大丈夫かいな)。
そのへんの調整や人員の確保も課題の1つではないかと思いました。

どの国でもどの活動体でも
良き人材の確保は永遠の課題

自分の目で見て体験した、有意義な時間

何はともあれ、ボランティアのときと変わらず一緒に働いていた職員さん達から学ぶことは多く、非常に有意義な時間をティアハイムベルリンで過ごすことができました。

新たな保護猫にはもちろん仮の名前をつけてお世話、管理するのですが、それもそのセクションの職員さんらがつけるようで、「Marika(私の名前)」という名前の子が私の勤務中に2回以上はつけられていました(笑)
その子たちは間もなく嫁ぎ先が見つかり、無事新しい家へ旅立っていきました^^

本帰国に伴い、アルバイトとしての就業は半年のみになってしまいましたが、この半年は非常に貴重な時間でした。

勤務最終日にはプレゼントまで頂き、感激でした✨
私からは日本語で書いたカードを渡したのですが、1年後ティアハイムを訪れた際、私のセクションの休憩室に飾ってくれていました(T T)✨

本当に嬉しかったし、ティアハイムベルリンの現状を目の当たりにすることもありましたし。
自分の目で見て実際に体験して、だからこそ分かる部分があることを痛感しました。

ごちゃごちゃしてるけど(笑)
最終出勤日の休憩室

ティアハイムをそのまま日本に適応することはできない

正直な話、日本に住んでいる方々でティアハイムベルリンやドイツの動物保護事情に興味を持たれている方々はたくさんいらっしゃいます。
良いイメージを持たれている方もいれば、悪いイメージを持たれている方も。
現地を見学した方々のレポートやテレビ番組、今はいろんな情報を簡単に入手できるようになりました。

ただ、どうしてもドイツ語の壁や現地での生活・風習を肌で感じないと分からないことがあると私は思っています。

私はドイツが好きですし、ティアハイムベルリンが好きです。
ただ、現実に課題があり、彼らも日々模索しながら奮闘しています。

うまく言えないのですが、ドイツに理想郷を求めるのも違うし、ドイツのあげ足をとるのに躍起になるのも違うと、いろんな方々の意見をお伺いして思うのです。

それぞれが良いところを学び合い、それぞれ現地に生きる動物たちがより満たされて生活できるよう、切磋琢磨できたらいいなぁ。

奥に写ってるのが円形犬舎
(2010年撮影分)


本日はここまでです!

次回は、
・ティアハイムベルリンを通して見た日本の現状に対して
2018年当時、私なりに考察して書いたものを一部編集してみます。

お読み頂きありがとうございました✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?