3%の愛情表現

一方通行な愛の重さは、愛情表現に影響するが
行き止まりの愛の温度は、温まることを知らない

飲んだアルコールが口から零れてしまう程のキスは
3%なんて嘘だと思うほど私を酔わせるし
見つめあえたらそれが君の合図だと知った

どうしようもない私に彼は笑みを浮かべるから
彼のためにバカなフリをするのも悪くはない気がする

そう思ってしまった時点で
私は彼のテリトリーの中に存在することを
望んでいるという事実に、目が眩みそうだった

彼との夜は真夏の様な日差しに照らされていてるのに
会う場所、一緒に居る時間、彼の温度は
ちっとも温かくなかったんだ

冷たいその手は冬のせいにして
ベッドから見る君の横顔を何も否定せずに目を閉じた

甘い薬が溶けたように脳を侵食させる彼の声と
部屋に充満するクラシックバニラのタバコの匂いが
たまらなく私を困惑させて誘惑するんでしょ？

君が私の首に指をかけながら言った
「どこまでも一緒に堕ちよう」

その言葉を鵜呑みにしたバカな私はこう言ったんだよ
「救いようのない私を殺すくらい愛してよね」って。