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【中国/タシュクルガン】1人で車をチャーターする贅沢。

※こちらのブログは10年前の旅日記。
現在外国人がタシュクルガンに入るにはパーミットが必要とのこと。
フラフラできる時代よ、ありがとう。

前回に続き、パキスタンと中国の国境の町、タシュクルガン。
前日に引き続き、目を覚ますと愉快なチャイナ3人組と同じ部屋。
彼らが持参した朝ごはんもシェアしてもらい、涙のお別れ。
日本と中国のリレーションシップに乾杯!

私は一応パキスタンの国境を越えられるかどうか確かめに
カスタムハウス(税関)に行ってみる。

はい、閉まってます。

30分待ってもだめなので、<やっぱしダメか、パキスタン…>
もうこのまま連休中は国境が閉まっているという噂だったので、
フンザどころか、パキスタンにちょろっといく夢も閉ざされた~

カシュガルに戻るか・・・と
とぼとぼバスターミナルを目指すと
「カシュガル?カシュガル!」と呼ぶ声が!
振り向くとジープの横にパキスタン系のやつが立っている!

どうやらカシュガルまで乗っていかないかと呼んでいるようだが、
いかんせん言葉が通じない。
すると、英語がすばらしく堪能なイケメンかつ・金持ちそうかつ・ロンゲの
パキスタン人が登場し、通訳をしてくれる。(怪しすぎる)

・1人でチャーターなら300元。あと2人くれば100元
・1人でチャーターなら好きな場所で降ろして観光させてやる

300元は5000円ちょい(バスで帰れば54元)
どうすっかな・・・・としばし悩んだけれども、
色んな人におごってもらっている&
パキスタンのフンザで使うはずだったお金をここで使っちまえ!と
贅沢に1人で車をチャーターし、カシュガルまで戻ることに!!!!
いえーい!

好きな場所で降ろしてもらえるの最高

なんたってバスからでは、カラコルムハイウェイの絶景はただ眺めるだけ。
せっかくだから存分に堪能したいじゃあないですか。

ということで
カラコルムハイウェイ絶景&豪華チャーター旅で
カシュガルにもどるぅぅぅぅぅ!

どうみても顔はパキスタン人だけど中国籍あという
シャルアリさんとロングドライブ。
音楽はもちろんパキスタンMUSIC!・・・・のはずが、
電波が悪く音楽がびーびー言っており、
ださいユーロビートがぐでんぐでん。

は!!! I have some CDs!!!! \(^o^)/

いつかDJする機会があるかも!と思い持ってきていたCDが
ここにきて大活躍。DJ用なのですべてクラブミュージックなものの、
そこはビート大好きパキスタン人。二人で絶景見て爆音でノリノリ!!!

助手席で雪山を眺めながら、カーステで爆音で好きな音楽聴けて、
もうこの時点で「チャーターしてよかった・・・・涙」と感動。

ミニマルテクノと雪山、ディープハウスと湖、ブレイクビーツと岩山、
ジャムバンドと緑化されたオアシスと環境にあわせてあれこれチョイス。


カラクリ湖に住む民族たち。ロマン・・・!


馬について走り回り、口笛ひとつで猛ダッシュをキメる賢いお犬様

昨日は曇っていたカラクリ湖も今日は空が明るく、
馬も嬉しそうにパカパカしておりました


空気きれい。寒い。シャルアリさんからもらったタバコ、超美味しい。

言葉が通じないながらも、「この曲いいね!」「ここキレイだね!」
「ひまわりの種はこう喰うんだぜ」と
お互いの国の言葉で呟き合いながら、わずが6時間半で到着。
(バスより二時間まき。)

道路はオフロードと舗装された道の繰り返し。
漢民族の皆様があちこちを常に工事し続けておりました。

雪山ゾーンから標高をさげ、岩山だらけの場所に来ると、工事現場だらけ。

中国は100年経っても工事しているんだろうなぁ。

タジク人の町、タシュクルガンにも「開発は最高。文明は最高。」などと
漢字で書かれた看板があちこちにあり、
町の中央はウルムチとかと変わらない政府関係の建物がずらり。

このままでいいのに…と思っている人は
果たしてどれくらいいるのでしょう。

旅行者としては、アクセスがよくなるのは嬉しいけれど、
彼らの文化、街のオリジナリティが消え行くのは非常に寂しいこと。


タシュクルガンの街並み

本当はそんな話もみんなとしたかった。
嗚呼・・・欲しいな、ホンニャクコンニャク・・・・。

つーことで、パキスタン行きを断念、カシュガルに再び戻ってきました!

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