米中対立でメキシコが重要な製造立地に!そして、テキサス州が物流の要衝に!

英語だが、日本語字幕もできるので、興味のある人はみてみてほしい。米中経済対立で、バイデン大統領は中国製品に関税を課した。結果、中国からもっとアメリカ本土に近い、メキシコに製造業が立地するようになってきている。これを、ニアショアリングと呼ぶ。

メキシコ北部に、モンテレイという工業都市がある。日系企業も自動車部品のデンソー、アイシン、豊田合成などが進出している。ここで製造されたものは、メキシコからの輸送ルートを考えると、いったんテキサス州のラレドという街を通過するようだ。米墨国境にはリオグランデ川があり、橋は年中渋滞している状態だ。そのため、第二の橋をつくる計画もある。物流センターも建設中だ。

中国は人件費も上がってきた。さらに、輸送距離を考えても、中国よりもメキシコのほうが遥かに近い。メキシコはNAFTAの一員でもある。

さらにいえば、人口構成の変化もある。アメリカは、長らくアングロサクソン系が最多だったが、ヒスパニック系が急増している。ヒスパニック系はメキシコに親近感を持つので、米墨の同盟関係は将来的に強固になっている可能性が高い。トランプ氏がメキシコとの間に壁をつくると主張したのは、アングロサクソン系の危機感の表れだろう。最大派閥をヒスパニック系にとられることを恐れているのだ。

私が注目している新興国は、インド、トルコ、メキシコ、インドネシアの4国だ。インドは人口が突出しているので鉄板だろう。メキシコも、アメリカとの関係性が今よりもずっと良くなり、鉄板に近いと考えている。新興国向けビジネスで役に立ちそうなスキルは、スペイン語、イスラームの知識と考える。スペイン語は中南米ではブラジル以外の全ての国で通じる(ブラジルでも、ポルトガル語と近いので多少は会話できる)。トルコとインドネシアはイスラームだ。私も全てのことを勉強する暇はないが、このようなことを頭に入れて戦略的に勉強を進めていきたい。


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