医師(医学部出身)は、起業にも有利?!医学とITの組み合わせは最強か?

近年、大きな注目を集めている「Deeptechスタートアップ」。国内のスタートアップを牽引していたウェブサービスやアプリなどをはじめとするIT系のビジネスとは違い、革新的な技術や発明を武器に急成長を遂げるケースが増えている。起業家の特色を見ても、大学教授や医師など、これまではあまり見られなかったバックグラウンドが目立つ。

血流を解析・可視化できるソフトウェア・アプリケーションを提供している株式会社Cardio Flow Design。これまでの医療を覆す「血流解析」を可能にする同社のサービスは、既に国内の多くの大学の病院で導入されている。医療機器として承認される前のサービスが、これほど多くの大学病院に受け入れられているのは異例の事態だ。

今回話を聞いたのは、現在も医師として働く創業者の二人。一人は自身の医院と同時に同社を経営する代表の西野輝泰医師。そしてもう一人は、流体力学を医学に応用させて「血流解析」という分野を産み出した板谷慶一医師。現在は先天性心疾患の外科診療を続けながら同社のTechnical (Executive) Adviserを務めています。

TOMORUBA

今までは、血液の流れをITの力で分析することは行われていなかった。せいぜい、血圧を計測するくらいだった。それを、物理の流体力学と、IT(3D分析)のテクノロジーを医学とミックスさせて起業したのが、Cardio Flow Designというベンチャー企業だ。創業者の二人は現役の医師でもある。

近年、医師でありながら、起業する人が増えている。理由としては、帝人やテルモなどは医療機器は製造しているものの、医学の知識は医師には到底かなわない。医師と相談しながら、そうした企業は医療機器を開発している。であるならば、医師自身が起業したほうが手っ取り早い、ということがあるだろう。

もちろん、医師は激務な場合が多いので、ITなど新しいことを勉強するのは難しい。それに、医師として働くだけで高年収であり、人生安泰だ。そのため、よほどチャレンジ精神がある人以外は、やらないだろう。

ここで提案したいのが、一流大学卒業生がもう一度、医学部受験にチャレンジするということだ。私のようにITスキルがある人や、物理や化学など理系技術に精通した人、あるいは証券会社やベンチャーキャピタルで資金集め(ファンドレイジング)が得意な人は、医師になれば起業しやすいと考えている。もちろん、医学部は卒業に6年間かかるので時間という資源は相当に使うことになる。だが、万が一起業に失敗しても医師として働けばいいだけなので、普通の人が起業するよりも圧倒的に有利だしリスクが少ないのも事実だ。

他にも参考になるWEBサイトを紹介する。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?