今の私を形づくるもの

私は、父と母の影響を強く受けて育った。今回は、その話を書きたい。

私の父は、関西電力のエンジニアだった。電気工学を学んだが、会社では土木の仕事(地中線工事)やガスエネルギーも担当した。まあ、技術の何でも屋だ。母は、大手ゼネコンの建築士だった。私が、文系であるにもかかわらず、技術やインフラに興味が強いのは、両親の影響からだ。

そして、母は、小説・歴史・漫画・アニメのヲタだった。そのため、私はその影響を強く受けて、英語と歴史、現代文に強くなり、文系の道を選んだ。また、母の影響でヲタになった。

また、父は、常日頃から、お金の稼ぐことの大変さを話していた。私が、ただのガリ勉ではなく、金儲けのことを考えるのが得意なのは、父の影響だ。父は、敗戦後の貧しい家で育てられた。その苦労が忘れられなかったようだ。中途半端に良い家柄に生まれるより、幼少期に苦労した親に育てられたほうが、お金儲けは得意になるのかもしれない。

要するに、今の私がいるのは、ほとんど両親のおかげだ。父からは暴力を振るわれたこともあったが、両親のおかげでここまでこられたことには、感謝している。

隔世遺伝かもしれないが、私の息子は父に似て、理系に強い。また、私の影響で英語とプログラミングをやっている。まあ、結局は、親の影響力は強いのだろう。機会格差が悪であるとよく言われるが、親の影響力なくして子供は育たないのだから、格差を無くすことは不可能であろう。

もちろん、公教育の拡充は必要だが、それだけで格差を是正できるとは思えない。

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