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発酵ヒストリー#036

金沢 発酵食大学院(その3:カリキュラム第1日)  2017/11月

大学院コースの申し込みを済ませ、実際に金沢への1泊2日の旅程を決める際に問題になったのが、宿の確保だった。外国人にも人気の観光地だけあって、金沢市内でお手頃な価格のホテルが確保できなかった。悩みに悩んだ末、お隣 富山県の高岡まで電車で移動する という(強行?)手段を選択することになった。

往路の新幹線は、ご案内いただいた通り10時前に金沢に到着する新幹線(かがやき)、帰りは小松空港からANA便を予約した。


当日の朝は、期待と不安を抱きながら新幹線に乗り込んだ。東京から約2時間半の移動になるし、前日もよく眠れなかったから、少し眠れるだろうと思っていたものの、初めての北陸新幹線で車窓を眺めている間に、眠気もおさまり、結局終点まで一睡することはなかった。
富山を過ぎた頃から、段々と緊張が高まっていた記憶がある。
金沢駅のコンビニで飲み物を購入したのち、タクシーで市場近くの教室に向かった。

ようやく到着したという安堵感と、講座への期待感と、どんな方々と出会えるのだろうという不安 を感じつつ、階段を上がり教室に入った。
いきなり、名前を呼ばれ ご挨拶いただいたのでびっくり。男性参加者は2名で、もう1名の方はすでにご到着されていたから、当たり前といえば当たり前。だったのかなと後から気付く。

1日目は、発酵調味料調味料の活用(3単位)と発酵食の良さを引き出すレシピの考案(1単位(必須))の2つの講座で、講師はどちらも 小紺有花先生。座学だけではなく、4種類のメニューの調理実技を含んだコースとなっている。

同じクラスで学ぶ同期の皆さんは、半数は関東から参加、関西からは数名、地元石川、富山の方、一番遠くは岡山から参加されていた。(自分が一番遠いのでは?と思っていたが、全くはずれで、全国区の講座なんだと感じた。)
皆さんの経歴や受講の動機を伺うと、食に関わるお仕事をされている方が多くて、仕事に活かそうとされているメンバーばかり。私だけが、本業でないけれど、学ぶ意欲は負けないぞ!気合いを入れ直し、絶対に試験に受かるぞ! と心の中で再確認した記憶がある。

今まで勉強してきた発酵の基礎的な中身から地元石川県ならでは発酵食の特徴などを織り混ぜて講義していただき、”参加してよかった!”と素直に感じられた1日だった。
調理の実習も、”なるほど!そんな手があったか!”と、テクニックを学べた1日でもあった。
講義終了後は、他の受講生の皆さんとタクシー乗り合わせで駅まで向かったが、一人高岡まで移動する電車の時間があり、急いで改札口まで向かった。

つづく

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