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発酵ヒストリー#038

金沢 発酵食大学院(その5:カリキュラム第2日)  2017/11月

翌日(日曜日)、カリキュラムの2日目は開催場所を石川県立大学の校舎に移動し、本物の大学の先生から講義を受ける。 という内容になっていた。

最寄りの 野々市駅に集合し、受講生乗り合わせで校舎に向かうという計画。
高岡からの移動のため、ホテルの朝食を ささっと済ませて、金沢行きの列車に乗り込んだ。
前日の暗闇の車窓とは異なり、田園風景と北陸新幹線高架を楽しみながら、途中能登(七尾)方面への乗換駅を経過し、定刻通り金沢駅に到着。余裕を持って小松行きの列車への乗り継ぎができて一安心。車内では受講生の皆さんと再会し、それぞれの宿泊事情の情報交換した記憶がある。

タクシーで10分程度で、目的地に到着。東京農大には何度かお邪魔したが、また違った現代風の校舎が、ちょっと期待外れというか、予想を裏切られたような感覚があった。

3講座計画されていて、お二人の(本物の)大学の先生から受講できるという、貴重な機会が始まるんだと 気を引き締めた。

1コマ目は腸内細菌とヒトとの共生 というテーマ。
腸内細菌とDNA、プロバイオテクスとプレバイオテクス などなど、今まで学んだ範囲以外の、まさに学びたい課題の講座で、とても嬉しかった。
研究成果をまとめたグラフや図表が多数用いられていて、理系の感覚(うん十年前の、、、)を少し思い出させてくれた。まさに期待していた講座だった。
論文の引用数(どれだけ影響を与えた論文か?)を示すインパクトファクター の説明も頂けた。
ネットに溢れる情報の中から、何が真実?何が伝聞?など、その後の情報リテラシーというか、何を信じるべきなのだろう と慎重に考えるようになった 良い機会だった。

2コマ目は発酵・発酵食品の基礎知識 というお題。
特に面白かったのが、酵素の働くメカニズム。テキストにはタンパク質の構造模型の写真や、化学式(及び化学変化)の講義となっていて、こちらも 期待通りの内容。単語の英文表記もあり、今まで受講してきたセミナーとは、少しレベルアップ感あり!だった。

3コマ目は発酵食品の総合学習・まとめ  という講座。
酵母の働きと乳酸菌の働きが印象に残った講座である。2コマ目と同様、あるいは期待値以上に楽しめた(学ぶことができた)講座だった。

放課後(3コマ終了後)も、先生に個別の質問・疑問をお聞きすることができるなど、学びたい人にとってはとても貴重な時間となること 間違いなしです。

という私は、帰りの飛行機に間に合うよう、予定している電車に乗らなければならないという焦りから、そんな好機を活かすことなく、第一人として、乗り合わせタクシーで駅に向かっていた。

宿泊地の選択もバラバラだったけど、帰りの交通機関も、新幹線、夜行バス、翌日の列車 などなど受講生のみなさん、それぞれのチョイスをされてました。

電車で小松駅、バスに乗って小松空港まで到着。時間に余裕ができたので、展望デッキに向かうと、普通のANA機とは異なるカラーリングの機体が目に入った。
機内ではこんなコップで飲み物サービスを受けることができて(機内のアナウンスもちょと違う)、2日間の金沢&高岡の旅程の最後に思い出に残るフライトも経験できた、印象深い週末だった。

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次回までの宿題(レシピ作成(途中添削付き)、材料購入、プレゼン準備)と筆記試験対策をどうするかという悩みが深まった週末でもあった。


追記:ちなみ1コマ目の受講に関連して、ネット上で検索できる論文や雑誌記事がたくさんあることを知った。

例えば、 製麴  というタイトルの雑誌記事(雑誌:業界の論文集)は、50年以上前に執筆された内容で、製麴時の発熱量に関して書かれた内容であって、勉強になる。(いや、勉強した気になる、と正確に記すべきか、、、、)
参考:本記事は著作権フリーと表示されていました。


つづく

#発酵食大学 #金沢 #大学院 #自作レシピ #デモンストレーション #発酵調味料 #座学 #調理実習 #北陸新幹線 #高岡 #ANA

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