2歳児と月を眺める。
2歳の息子が私を呼ぶ。
おいでぇ つき いっしょに みよー
ここ あいてる よぉー
ベランダのガラスドア前に二人で座る。
でーたー でーたー つきがー
と、童謡を歌い始める息子。
満月でも皆既月食でもない、なんてことない日の月。
雲が流れて月が隠れる。
雲の後ろでぼんやり光る月。
息子は飽きずに月を見つめる。
1年前、必死に仕事・家事・育児をこなしていた自分に言ってあげたい。
あなたは迷いながらも正社員という働き方を手放すけれど、業務委託の仕事で食いつなげる。
そして息子と一緒に月を眺めて、童謡を歌う時間と気持ちの余裕ができるよ、と。
私のあぐらの上にちょこんと乗るサイズの息子。
彼が今よりずっとずっと大きくなっても、今日の日のことを覚えていようと思う。
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