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世界の仕組みを物理学で知る

この本では、物理学が実生活で何の役に立つの? 

学校で学ぶ意味はあるの?というような疑問にダイレクトに答えてくれる本である。この本に学生時代、特に高校時代に出会っていたら、学校での授業が楽しくてしょうがなかっただろうと、読了後に思った。

この本では物理学の基本的な、中学生で習う内容から始まり、段階的に高校での内容、そして特殊相対性理論→一般相対性理論と進んでいき、最終的には量子論までざっくりと説明してくれる。

この本で私が特に好きな点は、例えが非常にわかりやすいこと、そして話が体系化が素晴らしく、わかりやすい順番に並べて話が進んでいくので、スムーズに話が廃いてくる点である。


私は特殊相対性理論と、一般相対性理論の違いやそれぞれの概要もよくわかっていなかった。

しかしこの本の説明でかなりの概要はわかるようになったので、それに関する本も読みたいと思っている。この本での大まかな説明はこうだ。


特殊相対性理論はアインシュタインが発見したことは皆さんもご存知かもしれない。アインシュタインは、光に対して向かっている時と、光から逃げている時に、速さの違いがないということに気づいた。

これが特殊相対性理論の大枠だと私は思う。間違っていたら申し訳ない。

具体的に説明すると、

車に乗っている時は、対向車が近づいてくるのはとても速く感じる。

なぜなら相手は近づいてきていて、自分も相手に向かって行っているので、両方の速度が足された速さに感じるからだ。

しかし、同じ車線で、同じ方向に向かっている車の速さはそれほど速く感じない。理由は同じ方向に向かっているから、自分の速度と相手の速度を引き算した速さになるからだ。ここまでは実生活で体験できるので、皆さんもわかりやすいと思う。

しかし、これが光で実験すると両方とも変わらないという理論が特殊相対性理論である。つまり

光を前方に発して、それを追いかけながら計測しても、

離れたところから光を発して、向かってくる光を計測しても、

光の速さが変わらないということを特殊相対性理論は証明した。


何が言いたいかというと、時間は一定ではなく、光の速さが一定だということだ。

私たちは時間が一定だと思いがちだが、実は早く動くものの中では時間は遅く流れるということが証明されているそうだ。


これを光に限定せずに、すべての事柄に適応させたのが一般相対性理論だ。


ここまできて、一般相対性理論が気になった人はぜひ本書を読んでみてほしい。

高校時代にこうした〜理論と聞くと嫌気が差したものだが、人間本来の好奇心を掻き立てられる、とても面白い理論であると気づかされる。

今一度、知りたい!と思わされる。


そして最後には量子論に入っていくのだが、これがまたとんでもなく面白いのと、今までの自分の常識を覆される。

この量子論はもっと詳しく学びたい。そのレビューもまた更新したいと思う。

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