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ゆうきまさみ先生の歴史マンガ『新九郎、奔る!』いよいよ10巻! 新九郎が起つ為の条件が一つずつ揃っていく!?

お馴染みコミックレビューです。
今回はゆうきまさみ先生の『新九郎、奔る!』の10巻。

帯にある『本格室町大河!』がなるほどなセンス光る、若き頃の北条早雲、伊勢新九郎の物語。

駿河今川家の家督騒動に一応の決着をつけた新九郎だったが1度燻りだした炎はそう簡単に消えはしなかった。

一計を案じた新九郎は姉である北川殿と息子の龍王丸を連れて上洛させることにした。
要は、跡継ぎの候補の一人を国元から一旦離すことによって、余計な諍いを冷めさせようというのだ。

ここで、ふと気付くことがある。
新九郎の甥に当たる龍王丸は、後の今川氏親であり、あの今川義元の父に当たる。

んで、その今川義元と言えば東海一の弓取りと呼ばれるほどの猛将であるにも関わらず、多くの戦国を題材にした作品では公家かぶれに描かれる義元の由来は、父の氏親が京に繋がりを持っていたからなのだということがわかる。

それはそれとして。

やっと舞い戻った京ではまた将軍家のいざこざが、新九郎を悩ませる───。

そんな内容の10巻でしたが、世界はいよいよきな臭くなってきました。

というのも関東の動向がますますやばくなってきたのである。

歴史的に伊勢新九郎が活躍するのはもう少し先だが、彼の出現を待ち望むように世界が荒れ狂い始める気配がひしひしとしている。

11巻がもうメチャクチャ楽しみなのである。


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