こうして私は親友を失った。~女の友情が永遠じゃないたった一つの理由~①
中学の親友だった。
彼女の転校を知ったときは何度も泣いた。
初めて友達と離れる悲しみを知った中3。
親友のAちゃんは中学の仲良しだった。クラスメートだった当時は彼女が親友だなんて思うことはなかった。
だってそんなこと思わなくても毎日ふざけあえたし、親友か普通の友達かなんて考えたこともなかった。
でも中3の夏、突然彼女は遠くに転校行くことになった。
その時初めて彼女は親友だったんだなって気づいた。彼女がもうすぐ遠くに行ってしまうことを思い出しては寝る前泣いてた。
自分は他人なんてどうでもいい、と思ってたのに。
いいことに、すでにテクノロジーが発達してたので、高校に入っても遠くにいる彼女とは頻繁に連絡を取り合えた、当時はやっていたミクシィや、まだ使いこなせないスカイプなどで。
私は遠くに行った彼女が古い地にいる私のことなんて忘れちゃうかなと思ったけど、そんな心配は無用だった。
時々遊びに行ったり来たりと、私ははっきり彼女が親友なんだなと思えたし、離れてよりいっそ絆が深くなったと思う。
高校が終わるころに、彼女は大学は東京に戻りたいと話してくれた。いよいよ親友が近くに戻ってくるんだ、と私は思った。
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