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Read to Write


ここで書いた通り,『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』は,一般的に言われるような文法やリーディングの勉強が先という形ではなくて,よほどのことがない限り,いきなり取り組んで/文法やリーディングの勉強と並行して取り組んでも大丈夫なようにできています.でも,リーディングの勉強が気になる人は,という人に『ゼロから覚醒』のライティングの勉強と相乗効果があるような教材を探している人に1冊だけ本を薦めておきます.

実はそういう目的でなかなかよい教材はないです.ほとんどの「英文読解」「英文解釈」と呼ばれる本はリーディングの参考書ではなくて,ワンセンテンスの文構造をどう読み解くかという文法本ですから.それが悪いとは思いませんが,やさしい英語で書かれた,センテンスだけでなくてテキストの構造を学べる参考書があっても良いと思います.

もし,そういう本を探しているならば,ごく最近改訂版がでたこの本をお勧めします.

え,「高校受験? 中学生用? バカにすんな!」と思うかもしれませんが,英語が苦手な人からすればちょっと難しすぎるかな,というレヴェルの本です.大学受験用の『ディスコースマーカー英文読解』クラスの論理・構成面に注目したリーディングの説明がバシバシ入っています.おそらく業界の人はこのことを知っているはずです(じゃないと改訂版がでるはずがない)が,普通の人はこんなことを知りません.

ぼくは5文型を使わないので,その部分はちょっと,と思いますが,もし,ぼくが高校生・大学受験生向けにリーディングの本を書くならこんな本を書くと思います.文法がいらないとは思いませんが,複数のセンテンスを読むスキルを身につけてこその読解/リーディングなので.


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