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今後の不動産管理・建築市場の可能性

日本の不動産管理や建築市場は巨大でありながら、昨今の人口減少やインフレの影響を大きく受けており、人手に頼った施設管理は限界を迎えると言われています。THIRDでは、建物の施設管理を人の目視からソフトウェアへと移行し、施設管理業務の効率化といった市場のニーズに対応する体制を整えています。

今回は、わたしたちが注目している市場特有の課題や今後の可能性についてまとめてみました!

課題①:多重請負構造のビジネスモデルによる非効率/高コスト体質

不動産や建築業界では、元請けが様々な専門業務を下請に再委託することで顧客へサービスを提供しています。これにより、業務の確認・管理が複雑化(ブラックボックス化)しており、非効率かつ高コスト体質になっています。

課題②:紙中心のオペレーションによる労働生産性の低さ

元請けと下請けの間では紙ベースでやり取りが行われています。下請けは手書きで報告書を作成したり、人的ミス防止のために人の手による非効率なダブルチェックを行っています。元請けも紙の報告書を大量に扱っており、単純な確認作業が多く、元請け下請けともに労働生産性が低くなっています。

建物管理の現場では、毎月300枚の報告書がFAXや郵送で届く物件もあります。

課題③:バリューチェーンの分断による非効率性

不動産のライフサイクルは用地取得から企画、設計・施工、リーシング、運用、管理など、バリューチェーン上に多様なフェーズが存在し、さまざまなプレーヤーが参画しています。各プレーヤーが不動産の情報を独自に蓄積しているため、会社横断でのデータの共有がされておらず、各社が事業を推進する上でのハードルになっています。

このような課題は業界のデジタル化を遅延させている原因でもありますが、近年ではデジタル化に向けた動きも見られます。
業界大手のDX(デジタルトランスフォーメーション)への投資が増加していることに加えて、法定点検や工事立ち会いの規制緩和など、「人」が中心となった業務設計から、IoTツールやDX技術などを活用した業務設計への変更を促す行政による後押しなどもあります。
これにより、業務の効率化や精度の向上が期待されており、従来の手作業や紙ベースの作業プロセスからの脱却が期待されます。

THIRDは、これらの課題に対応するために、AI-SaaSソフトウェアとソリューションを用いたデジタル一元化で問題を解決するサービスを提供しています。

AI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」

「管理ロイド」は不動産管理会社向けのAI-SaaSソフトウェアです。無料のアプリを使用して点検、検針、清掃報告などの入力を行えば、事務所への帰社後の報告書作成業務が不要になります。これにより、不動産管理実務のペーパーレス化、労働生産性の向上、遠隔確認などが実現できます。紙に起因する単純作業の削減により、労働生産性が向上するとともに、AIを活用した検針ミスの防止や履行管理の一元化により、業務リスクを軽減します。さらに、提出書類のダブルチェックなどをAIがサポートし、不動産管理の品質を向上させます。

管理ロイドがご提供する主な機能

直近、管理ロイドでは、既存のビルを手軽にスマートビル化し設備管理の遠隔化・自動化を実現する、「遠隔監視オプション」をローンチしました。新築ビルのスマートビル化と比較してコストは50分の1以下で実装できます。
警備が有人警備から機械警備に変わったように、設備管理も有人管理から遠隔管理に変える技術です。

◾️このような方におすすめです!
・不動産管理現場の紙をなくしたい方
・遠隔管理を低コストで実現したい方
・現場作業から報告書提出までの時間を短くしたい方

AI自動見積もり査定システム「工事ロイド」

工事ロイドはAI自動見積査定と工事業者手配支援の2つの主要機能を持つ、工事価格適正化クラウドシステムです。当社の工事コンサルタント(現場監督)のサポートを得ながら建物の修繕工事・営繕工事のコスト削減を行います。

工事ロイドでは、独自に開発した工事見積に特化したAIの自然言語処理機能を用いて、発注会社ごとに異なる表記をしている見積書の建築資材名を正確に識別します。また、AIに登録されている約53万点の建築資材データとデベロッパーやゼネコンの手元にあるデータから正解データを追加し、各建築資材の適正価格を提示します。これにより、適切な工事コストの算出、建設資材・労務のインフレ予測、工事金予測精度の向上、見積の抜け漏れを自動でチェックし、工事コストの大幅な削減と利益の最大化が可能です。

◾️このような方におすすめです!
・工事の見積もり作成に時間を追われている方
・工事見積もりを見直したい方
・工事の適正価格が知りたい方

THIRDでは、AI-SaaSソフトウェア以外にも、AIの受託開発も行なっています!気になる方はお気軽にお声かけください!

https://third-inc.co.jp/contact


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