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【Oppositeな日常 004】アルコール摂取後は何故かアイロンをかけたくなる…

もともとアルコールに弱い癖に、一度飲み始めるとコントロールが効かず、つい飲みすぎてしまい、せっかくの休日も、やりたいことの半分も出来ずに損しちまった… なんてことを良く繰り返す…

ランチでワイン飲みながら料理始めて、料理を並べたあたりまではしっかり覚えているが、ネットを見ながら試してみたパエリアも、エビとエノキのアヒージョもどきも、どんな味がどうだったかまるで記憶になく、ちょっとうたた寝したら夕方だったのでそのまま夕飯の準備に入り、今度は焼酎チビチビ飲みながら、唐揚げなど始め、後から考えれば、よくその酩酊状態で揚げ物して良く事故にならなかったと思うことも…

お気楽な週末のキッチンごしに、家族とバカ話しながら陽気にキャッキャキャッキャと浮かれて過ごすのはこの上なく楽しいのだが、休日に片付けたかった仕事の残りや、読みたかった本、久しぶりにいろんな友人に連絡取ろうと思ってた用件も、きっちり直そうと思ってた子供の自転車も手付かずで、翌日の昼過ぎまで、頭も回らず、またやっちまったか、と何度、後悔したことやら…

とまあ、アルコール摂取後の行動については、いやあ、今日も実にいいことをしたよなぁ、という充実感よりも、たいがい反省の方が上回り、アルコールのメリットなどこれっぽちも感じない、のだが、最近、単身赴任中の休日、一人で飲んでる生活の中、一つ発見をしてしまった。

アイロンがけ。

自分でも、どういう心理が働いているのかサッパリ分からないのだが、アルコールを摂取した晩は、何故か無性にアイロンをかけたくなり、普段は面倒に感ずるワイシャツも、もっと無いのか、と探して回るくらいに、嬉々として、シワを伸ばしたくなるようなのだ…

アルコールでぐちゃぐちゃになった自分の心をピシッとシャキッとさせたいがために、その思いをシャツやらハンカチに込めているのか?
蒸気で湿った布地が、一瞬で乾いていくその様が、あたかも自分の体内の残存アルコールが蒸発していくかのように感じられ擬似的な快感を得ているのか?
単なる普段の自堕落な生活に対する、無意識のうちの罪滅ぼしか?

普段、飲んでる状態で作った工作、書いた文章、送ったメール、翌朝見てみると、全て無かったことにしてくれ! と叫びそうになるほど、恥ずかしい代物が残されてることが常なのだが、飲んだ状態でアイロンがけされた衣類などは、特に違和感がなく、というかそもそもシラフでアイロンがけしたって、大した違いが出るような作業でもないし、出来高としては悪くない。

しかも案外、飲むたびに、きっちりアイロンがけするにもかかわらず、逆にシラフの時は、アイロンがけなんて億劫でやる気にもならず…

振り返ってみると、酔っ払って前後不覚になっていても、盛大に汚した台所を片付けるのは欠かさなかったり、ひどく酔っ払った時は、突如、リビングの掃除を始め、これまたどういう風の吹き回しか、雑巾掛けまでしてしまったこともある。

素晴らしい! 百害あって一利なしと思ってたアルコールだが、いやいや素晴らしいメリットがあるではないか?!

これをきちんと論文としてまとめて発表すれば、これまで何となく家族から冷たい視線を集めていた世の酒飲みからは良くぞそこまで言ってくれた! と感謝されるだろうし、世の中のクリーニング屋の従業員は朝から飲んだくれるだろう。

待てよ、複業が流行りの昨今、本業を切り上げた後さっと立ち飲み屋で2、3杯やったあと、家事代行サービスとして働けば、酒は飲めるは、複業で稼げるは、クライアントから感謝はされるは、良いことづくめではないか!。

と考えてたのだが、ここに来て、一つ大きな問題が…
健康上の理由でしばらく、わたくし、禁酒中…
シワだらけのワイシャツやハンカチがたまる一方で、複業はおろか、実生活がとどこおり始める、今日この頃…

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