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地域でゆっくりITサポーターを増やそう ④

前回に引き続き、教わる人が教わる上で抱える不安や心理について書いてみます。

教わる上で抱える不安や心理として、3つほど挙げられ、そのうちの1つ目を前回に書きました。
今回は2つ目と3つ目を。

専門用語と横文字の壁

教わる上で抱える不安や心理の2つ目は専門用語や横文字です。
別の表現をすると、新しい・聞き慣れない・馴染みのない単語です。

例えば、「これからはスペイン語を勉強しなさい」と言われたらどう思いますか?
(スペイン語ができる方は、他に自分の馴染みのない言語で想像してください。)
 ・ややこしそう
 ・聞き慣れない
 ・発音しにくい・言いにくい(人に伝えられない)
 ・いまさら?
などなど。

スペイン語なんかどこで使うのさ!?って前提にあるから想像しにくいかもしれませんが、たぶんその感覚がITでも感じる人たちがいます。

いや、ITは便利だし違うでしょ!?という感覚がもしかしたらあるかもしれませんが、新しい・聞き慣れない・馴染みのないことを「やって」と言われたら同じ感覚を持ちそうであることは想像に難くないでしょう。

この辺りの心理状況を意識せず「できますって!」「やりましょうよ」などなど強引にアピールしようものなら
 「もういいですわ。」
 「やめときます。」
と言われかねません。
地域でITを使う人を増やす道が閉ざされてしまいます。

まずは、こういった新しい・聞き慣れない・馴染みのないことに対してちょっと二の足を踏まれる方・臆病になっている方の気持ちに寄り添いましょう。

取り返しのつかないことをしたくない

そして、教わる上で抱える不安や心理の3つ目は「取り返しのつかないことにならないか?」という気持ちです。

「なんか変な(よく分からない)ところは、私が触ってはいけないかも。」
「私が触ったら壊れるかも。」
意外とよく聞くフレーズです。

困った時に助けてくれる家族(特に子どもや孫)はいると言えばいるのですが、いつでも助けてくれるわけではありません。
遠方や活動時間が違ってなかなか会えない家族にはなかなか簡単には頼れません。
自分で何とかできるならやるけど、何ともできないし、迷惑を掛けたくないなあ・・・、と思っている方。

スマホやパソコン、これら端末をどうやって買ったらいいか分からなくて、家族(特に子ども)に買ってもらったという方も少なくありません。
せっかく買ってもらったのに壊してしまったら・・・怒られるかもと思っている方。

そんな葛藤を時に感じながらITツールに触れようとされる方もいらっしゃいます。
自分ですぐに解決できないこと = 取り返しのつかないこと
という図式が出来上がっています。

当然、そういった不安を緩和しながら・取り除きながらサポートしていくのですが、まずはそういった不安を感じながら取り組まれている方がいらっしゃるということも頭の片隅においていただきたいです。

ちなみに、そういった図式を頭の中に描いている方のよくあるセリフが
 「知らないうちに」
 「よく分からないけど」
 「勝手に」
 「どこを触ったか分からないけど」
です。本当に分からないと感じているので軽いパニックになっていることが多いですので、まずは一旦落ち着いていただきましょう。

心理状況が分かれば、こういった対処方法や関わり方も見えてくるはずですので、次回からは関わり方や対処方法について触れていくことにします。

さいごに

時代と楽しく付き合う適応力を高めキャリアの可能性を拡げるサポートをする「3つのつながる」を実現します、と謳ってホームページをつくっています。
よかったらこちらもご覧ください。
https://www.thinking-square.com/

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