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【アメリカの小学校】先生の「メモ」で気がついたこと

海外旅行経験ゼロ、純日本人の私が、グローバルな視点を身につけるため、アメリカ駐在帯同生活で、驚いたこと、気がついたことを書き残します。

「小学校担任のメモ」で気がついたこと

アメリカの現地校からの連絡(連絡事項、個別メッセージ)は、掲示板アプリで受信しています。
ある日、息子の担任の先生からクラス全員宛に、「私のメモ」というタイトルで、メッセージが届きました。
その内容は、先生自身がかなり弱気になっているような文章で、
「私も人間で、生徒たちにも悪い日があるのと同じように、教師にも悪い日がある」といった内容でした。

日本の常識メガネで見ると…

最初読んだときは、とても心がざわざわしました。
小学校の先生が、弱気な気持ちを親たちに伝える意図は何なのだろう…としばらく考えました。

子供たちが何かしてしまったのだろうか。
明日何か気をつけるように子供に話した方がいいのだろうか。
息子に、今日何か先生に変わった様子があったか、特別なことがあったかを聞いても「いつも通りだった」とのこと。

まさか、先生は良からぬことを考えているのだろうか…。
最初はそんなことまで考えてしまいました。

日本の常識メガネを外してみると…

心配になって、息子に翌日先生にやさしく接すること、先生の様子をよく見てくることを伝えました。
翌日の先生はいたって普通だった様子。

そして、翌日アプリを見ると、その「メモ」にはたくさんの親から「♥(感謝ボタン)」が押されていました。

先生も一人の人間です。
いろんなことがある毎日。弱気になるのも当然です。
それを正直に親に共有してくれて、互いに認め合って、一緒に子供を見守り育てていく関係性を作り上げているように感じました。
最初は不安な心持で読んでいた文章も、そんな前向きな見方で読むとこちらの心も救われるような気持ちにまでなり、改めて先生への感謝の気持ちがさらに強くなりました。

日本で、先生が親に対して、日常で突然弱気な面を見せる場面が、あまりイメージがわきません。
先生方は日々大勢の子供たちに対応して、時には大変なことも気持ちが落ち込むこともあると思いますが、溜め込まず繕わずに親と共有できる場があるといいのでしょう。

これまでの経験や価値観で勝手に身につけていた”常識”メガネを、
これからも一つずつ外していきたいと思います。

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