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5/17 ノルウェー建国記念日!

こんにちは、ノルウェー留学中のくまはんです。
最近更新してなかったですね。
というのも17日はノルウェーの建国記念日で、前夜から飲み会?続きだったのでしばらくお休みしてました!

ノルウェーの建国記念日って何ぞやって方がほとんどだと思いますが、まあその名の通り建国した記念日なんですね。笑
1814年5月17日に憲法が制定されて、ノルウェーという一国としての成立を祝う日。
街中のすべてのバスも国旗を付けて走行し、車も家々も国旗を掲げてこの日を祝うんです。
人もブーナッドと呼ばれる民族衣装を身に纏う。
国が一丸となって国を祝う、とてもいい一日でした!

ノルウェーのバスの様子。
ハイテクですよね。

一日の始まり

建国記念日はまず朝食から始まります。
僕は大学のラグビーチームに所属してるんですが、そこの一人がホストとして場を設けてくれました。
皆で食べ物を持ち寄って、簡単に言うとぱーちーですね。
朝ごはんでシャンパンを開けるのが建国記念日の習わしだそうです。
朝ごはんから飲むのは初めてだったのでなんだか背徳感が凄かった。

ぱーちーの様子。
ノルウェー国旗が可愛い。

何かしら出身地のご飯を持ち寄るということだったので僕は唐揚げを持ってきました。
ニンニクと生姜たっぷりの唐揚げです。笑
大人気ですぐなくなって嬉しかったな。
Karaageって言いづらそうだったから、JFC(Japanese Fried Chicken)だよって言っておいた。

唐揚げ。
自分で食って懐かしさで泣きそうになった。

建国記念日の意義について

その中でも、ノルウェー人の友人が建国記念日の意義について教えてくれました。

「貧しい国だったノルウェーは今は石油のお陰で国民は豊かになった。
だけど僕たちはノルウェーの特産品は石油だなんて思っていない。
石油がなかったとしても他の何かを見つけていた筈。
そういう意味でノルウェーの特産品は”ノルウェー人”なんだ。
だから僕たちは毎年5/17にブーナッドを着て、当時の生活に立ち返る
王や政府を祝うんじゃない。
ノルウェー人であることを祝うんだ。

と酔って饒舌になっていた彼は言っていました。

すんごくいい言葉で爆酔いしてても覚えてくるくらいです。

そう教えてくれた友人。
ブーナッドがまたカッコイイ。

Bunad Tog

そして朝食を食べた後は市内へ繰り出します。
「ブーナッド・トグ」と呼ばれるパレードですね。
Togはノルウェー語で電車の意味です。
様々な団体が連なるのでこういった名称がついてるそうです。

スーツやブーナッドで溢れかえる街。
国旗を持つ人も多いし、家々にも飾られてます。

人口18万人のトロンハイム。
国内では3番目に多い都市なんですけれど、普段全然人がいない。
閑古鳥が鳴いている都市が人でごった返す日でしたね。

街の名所も人でごった返してました。

このTogと呼ばれるパレードは三部構成になっていて、11時の朝早い時間は町の子供たちのパレードだったそうです。
僕らは飲んでて見に行ってませんが。笑

そして13時からが大人たちのTog。
僕らはラグビークラブとして参加したので、街中でボールを投げてキャッチボールしたりしてました。
僕らのすぐ後ろはダンスクラブだったので爆音で音楽流して踊ってる陽気な集団でしたね。笑
まあどんちゃん騒ぎです。

パレードの様子。

Russ Tog

そして最後に15時からはRuss Togと呼ばれる高校を卒業する子たちによるTogがありました。
ノルウェーも他の欧州国と変わらず年度末が7月なんです。
ただノルウェーは少し周りより早くて5月には学年が終わり、8月くらいから新年度が始まるんですよね。
このRussというのが強烈で、高校を卒業する1か月間とにかく羽目を外す、というものです。
(naotanさんのnoteが凄く分かりやすかったので是非こちらも!)

このRussのパレードで終わるんですが、まあ酷い。
建国記念日の意義を聞いて感動した気持ちを返してほしいレベル。笑
近くの仮設トイレでは高校生たちのヤり場になってるわ、至る所で吐いてるわでてんやわんや。
ノルウェーは18からワインとビールはオッケーなんですが、アルコール度数の高いものは20からと段階が分けられてるんです。
まあもちろん彼らはウォッカ片手に騒いでましたけどね…笑

あと面白かったのはこのRussの期間、彼らは名刺を持って歩くんです。
その名刺には名前とかジョークとかが書いてある。
それを子供は集めて数を競ったりするんですね。
パレードは子供にとっての稼ぎ時。
彼らが通った後には無数の名詞が落ちてるのはそういうことです。笑
アルコールの空き瓶と無数の名詞が落ちている様子は朝の渋谷みたいでした。

RussTogの第一波が終わった後。
赤い作業着がRussの子たち。

この作業着は進学先を意味していて、赤は大学進学者。
青は確か専門学校みたいなものかな。
黒はそのまま社会人になる子で、緑は農業・林業関係だそう。
白は体育会系らしいんだけど見なかったな。
赤と青が一般的で、黒と緑の作業着の子の持つ名詞はレアカードらしい。笑
子供はそういうレアな高校生にたかってた。
その高校生も勿論爆酔いしてるけど…

という感じでとても楽しい1日でした。
天気も良く、暑すぎるくらい。
全部一環として「子供がメイン」という考えがあるらしく、パレードにアルコールは持ち込み禁止と言われました。
前後でたらふく飲めと。笑
飲み過ぎて今日は戦闘不能でしたね。

ノルウェーの文化に触れられてとても楽しかったと思う一方で、やっぱり着物は海外で住む上で買わなきゃなと強く思った一日でした!


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