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#3 "男"として

ご質問ありがとうございます。
男性として恋人として夫として父として、どう在りたいか。
結構難しい質問ですね。
夫・父親としてどう在りたいかはほんのちょろっと「拝啓、30年後の自分へ。」で書いたので、ここでは質問を少し限定して、「男性として」どう在りたいか答えたいかと思います。

一見すると、現在の社会は男女ともに性別の役割(ジェンダーロール)から解放される方向に進んでいるように見えます。
雇用形態の見直しだったり育児休暇の取得だったり。
女性が働きやすい社会の実現が促進されている。
しかし現実はそうとも言えないなって。
女性は”女性”性から解放される一方で、男性はより一層”男性”性を求められている。
そんな気がしてなりません。

歴史的に見て世界全体は男尊女卑の社会にありました。
その中で社会的”弱者”として自分のやりたいことが制限されていた女性。
その女性は”女性”性から、未だに課題は残りつつも解放されつつあり、育児によってキャリア休止が強制的に発動することはあっても、キャリア選択の自由や教育の自由などは概ね確保されてきているかと思います。

女性の社会進出が進む現在、男性はどうなのでしょうか。
社会進出の進む女性よりも更に強い男性にならなくてはならない。
そんな社会の、世間の圧力を勝手に感じます。

あくまでも僕の個人的な意見ですけれど、今後どれだけ女性の社会進出が進もうが、男性は”男性”性から解放されることはないはずです。
言葉は不適切かもしれませんが、「強者は強者であり続けなければならない」
デートにおける「奢り奢られ論争」であったり、女性に奢られる男性を”ヒモ”や”甲斐性なし”と侮蔑する。
どんなに女性がお金を稼ごうが、男性はそれを上回る財力と権力を持ち続ける必要がある
でもそうですよね。
自分より稼げない男性と結婚するメリットってほとんどないですもんね。

皮肉なことだと思います。
か弱くて、家事だけしてれば良くて、経済的に自立できていない社会の女性像は廃れつつある一方で、社会における男性像は変わらない
女性側の求める男性像は「財力があり安定した生活を送れる人」。
自分より頭のいい人であったり、年収が高い人がいいとか。
程度の差はあれ、「自分より上の男性」を求める方が多いのは現実です。
当たり前のように男性が多く稼いでくるべきという考えが残っているし、奢ったことはあっても彼女や奥さんに奢られたことがない男性は、周りでも結構多い。

長々と書き連ねましたが、本題。
どういう男性で在りたいか。
”男性”的な男性で在りたい。
なんだかんだ言っても、自分自身この固定観念に囚われています。
そうあるべき、と思う気持ちも。
自分の奥さんに常に家にいてほしいと思わないし、自分の人生を生きてほしいと思いますが、自分が大黒柱でありたいというのは変わらない気がします。

これは何ででしょうね。
恐らく自分の父親がそうだったからだと思います。
自分にとって”普通”がこうであり、”理想”もまたそう。
父親が家族にしたことは僕も自分の家族に遺していきたいなと。


質問の意図とずれてしまっていたらすみません。
そのときはまた質問箱にお願いします。
そうでなくても是非。

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