PDCAを回すとは?

よく聞くPDCAサイクル(plan-do-check-act)ですが、品質がらみだけではなく広く一般の仕事でも取り入れられています。
部門の活動方針や指示事項などで「PDCAを回せ」とよく言われます。
ですが言うはやすく行うは難しです。
号令をかけた上司もどう判断して良いかわからず、とりあえず言ってみたみたいなところがあります。

よく考えてみるとこのPDCAサイクルは誰でも日常生活で行なっていることです。
例えば財布を無くした落としたとします。
もう二度と落とすまいと決意します。そしてなくさない対策を考え実行します。
チェーン付きの財布にするとか対策案を実行します。
ここまでがplanとdoに当てはまります。
この策を行なって効果があるか確かめます。
チェーンの長さとかどこのスマホ決済が使いやしとか使用場面で確認します。
これがcheckです。
チェーンの長さを改善し、なぜ無くしたか?なくさないためにどうしたか?を記憶に残し、2度となくさないと心に刻みます。
これがact改善と標準化です。
さらには財布はもたないでスマホ決済だけにすれば財布をなくす心配はなくなります。
これがレベルアップしたPDCAを回すと言うことです。
このように日常的にPDCAを回しています。

仕事でも同じです。
しかし多くの仕事はplan(計画)とdo(実行)でおわります。
上司も「やりました。」という報告を受けcheckするようにという指示をします。
ここで終わった気になっているのがほとんどではないでしょうか?
続けてcheck(評価)を行い、act(改善と標準化)を行い定着させることが大事です。
そして次のステップにつなげるのがPDCAです。

ISO9001の序文でPDCAは「顧客満足を向上させる機会を増やす」ことであると言ってます。
つまり問題点を改善し仕組みに落とし込んでいけば良い製品づくりのレベルが上がり、お客様に満足していただける製品をお届けできるということです。

忙しいからと言ってcheck(評価)、act(改善と標準化)をお座なりにしないことがツボです。

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