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突然「戦いが楽になる」レベルアップがある

ドラゴンクエストタクトというスマホゲームがあるんですね。ドラクエウォークもやってみたんですがイマイチ頑張れなかった僕ですが、この「ドラゴンクエストタクト」は、いわゆるドラクエ感がちゃんとあり、経験値を積んでレベルを上げていけば、課金しなくても行き詰ることもない、という感じで、昔ながらのRPG攻略法、でちゃんと進められるというところが非常に良い感じです。

まぁ、以前、スマホゲームは全部消したと言ってたんですが、このゲームに関しては「ちょっと操作して放置しておけばレベル上げが簡単に進む」「スマホにありがちな”スタミナ”の枯渇ストレスが少ない*」ということもあり、片手間でやってられるので、時間泥棒感が少ないのも気に入っています。

*:戦闘参加に必要なスタミナが足りなくて継続プレイできない、というストレスのこと。一般的には一定時間待つか、課金するかでスタミナは回復する。ドラクエタクトの場合、メインストーリーを進めるための戦闘や、アイテムやゴールドを獲得するための戦闘にはスタミナが必要な一方で、サブストーリー的にはスタミナが必要なく、(参加できるキャラに制限等はあるものの)好きなだけレベル上げができる仕様になっています。

で、このゲームをやってて、ふと思ったんですよ。「そうなんだよ。戦いが楽になる瞬間って、突然訪れるんだよね」と。

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レベルが上がる、の効果は一定じゃない。

端的に言うなら、「レベルが ”1” 上がる、ときに得られる効果は一定じゃない」というお話なんですよね。

この言い方だと「レベル1から2に上がったときと、レベル50から51に上がったときを比較した場合、HPやMPなどのステータスの上昇幅が、後者の方が大きいって話のこと?」と思った方もいるでしょう。確かに、その側面もあります。前者だとHPが2とか3とか増えないのに、後者だと20とか30とか増えますよね。それはそれで、大きな違いですよね。

でも、それよりもなによりも「戦闘の楽さ」に影響するのは、「敵のHPが1残ってしまうか、一撃で倒しきれるか」です。

リアルさを追求するタイプのゲームだと、HPが少なくなると、行動に制約が出たりするものなんですけれど、僕好みの「昔ながらのRPG」であればHP1残っていれば、元気溌剌です。(”ダイの大冒険”の、ヒュンケルの話を思い出していただければと思います)

あたりまえですけれど、これ、味方だけじゃなくて、敵もそうなんですよ。ええ、困ったことに。

こちらが一撃で相手を倒せれば、相手の行動を減らすことができますが、もし、敵のHPが1残っていた場合には、反撃を食らいます。同じ話は、一ではなくて「二撃」でもそうですし、仲間の攻撃との組み合わせ結果でもそうです。

既に、ご理解いただいていると思いますが、念のため例を書いておきます。

■ 敵のHPが10の時に、一撃で与えるダメージが9か、10
■ 敵のHPが20の時に、一撃で与えるダメージが9か、10か(2回で18か、20か)
■ 敵のHPが20の時に、仲間Aの攻撃が8だった際に、仲間Bが11か、12

というようなことです。太字で書いたダメージを与えられるなら、そのターンできっちり倒せます。

上記の場合に、毎ターン、相手からの攻撃で「5」のダメージを食らう、とした場合には、以下のようになります。

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このように、相手に与えるダメージが8→9に増えるレベルアップと、9→10に増えるレベルアップは、目に見える効果が大きく異なります。

同じレベルアップでも「戦闘を劇的に楽にするレベルアップ」と「目に見えた効果を実感しにくいレベルアップ」があるわけです。

仕事においても同じ

これ、仕事におけるスキルの話にも通じるんですよ。

僕の仕事の場合で言うと、目に見える効果には以下のようなものがあります。

・過去の経験と実績に裏打ちされることで、発言に信頼性が生まれる
・こういう時には、こういう事例を引き合いに出すと理解が深まる、などの引き出しが増える
・議論の整理のフレームワークが豊富にあり、さらに、そこに自信のノウハウを追加した「キラーフレーム」がある
・過去の膨大な資料の中に蓄積された、(概念的に)再利用可能**な「キラースライド」「キラーコンテンツ」がある

というようなことですね。

**仕事柄、コンフィデンシャリティの問題があるので「そのまま使える」というケースはあまりないんですが、概念として「この構造で情報を整理したらいいな」とか「この事例群は転用できるな」とか「この内容を、最新状態にアップデートするだけでいけそうだな」みたいなものがあると、工数をかけずに”会心の一撃”(=クリティカルヒット)を繰り出せます。
ちなみに、同じクライアントの別プロジェクト、などであれば、稀に、そのまま転用できるケースがあります。(でもまぁ、社内であっても、そのまま流用するケースは少ない)

劇的な効果のために、地道にレベルを上げよう

勘違いしないでいただきたいのですが、今回の話の肝は「劇的なレベルアップの素晴らしさ」ではありません。

むしろ「日々のレベルアップの大切さ」です。

日々の、あまり実感がない成長、目立たないような地味な成長、をコツコツと積み上げた先に、劇的な効果・目に見える効果が出現する、というお話なんです。

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特に、若手の方や、年齢にかかわらず何らかの領域の初学者・初心者の方は、ついつい「目に見える成果」を得たくなるものです。しかし、千里の道も一歩から、なんです。地道な努力と、地味な成長を繰り返した先にある、爆発的な成長を目指して、日々、腐らずに知識を蓄積しスキルを磨いていただいた先に、とっても”楽になる”世界が待っていると思いますよ。

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