【自己分析】強みは正四面体

始めに

 自己分析の話をするにあたって、長所・短所と強み・弱みは別物として話を進めていきますので最初に用語の定義をしておきたいと思います。
長所短所→行動するにあたっての得意不得意、表面上の精神的な部分。
  飽きっぽい、臆病、楽天的、とか

強み弱み→行動するときに考える事、行動原理・思考に関する部分。
  できないことを補う、得意なことを伸す、多様性が大事とか

何が強みなのか?

 自己分析して、仮に自分の強みは「優しい」ことだとする。すると最初に思うのが、「優しいって誰でもそうだよな」とか「優しいって長所なのかな?」、「私より優しい人なんてたくさんいるし」みたいに困惑して自分の強みを見つけにくいモヤモヤにぶつかると思います。
 この原因は、

①なにが強みになるか知らない
②言葉が抽象的すぎる

 の二つにあると思う。

 そしてこれを解決してくれたのは「ストレングスファインダー」という本でした。
 「ストレングスファインダー」とは、177問の質問に答えて34種類の資質の中から自分を特徴づけるTOP5の資質を知ることが出来る診断です。
 本についてあるアクセスコードから自己分析をするため、新品でないと意味がなく¥2000する本で少し背伸びする買い物だったが、買って本当に良かった。

①に関して、
 これは「優しさ」が強みになると知らなければ、それが強みだと認識できないということだと思います。また、それを表す言葉を知らなければ定義できないと思いました。
 例えば「私は集団ではあまり主張はしないけど、集まっている人がそれぞれの力を発揮できればよくて、だから人と話すのが好きで、でも別に私自身何かしてるわけでもなく・・・」
 みたいな、アバウトにわかっているけど、その心理を表す一言が見つからない。
 →この場合、社交的、親切、包容的、共感など

 また言葉を知っていてもそれが強みになると知らなければ、強みとして取り入れることができない。
 ストレングスファインダーは34もの強みを紹介してくれるので自分の当てはまるものを見つけられますし、比較もできる。逆に、「こんなことも強みになるのか!」という発見もありました。


②に関して、
 「やさしい」という言葉を例にとってみる。これはとても抽象的な言葉で、何にも当てはまってしまう。これは優しいの前の「何に」に当たる部分が欠如しているからだ。
 人に優しいのか、失敗をしても優しいのか、はたまた計画立てる事が易しいのか。
 一歩踏み込んで具体化することをストレングスファインダーは助けてくれます。この一歩踏み込んだところが各々のユニークな個性になるのではないでしょうか?

強みは正四面体なのでは?

 さて本題になります。
ストレングスファインダーを読んで感じたもう一つの発見は、強みは複数持てる、という事でした。
 灯台下暗し、ともいうべき気づきでした。
 我々はたった一つの考えや理由で行動してるわけではないのにいつの間にか自分の強みは「コレ!」と一つに絞っていたなと反省できました。
 ストレングスファインダーでは5つの強みを分析して紹介してくれるのですが、その強み関係が正四面体のように思えました。
(頂点が4つしかないですがイメージです笑)

 どれも自分を形成している独立なベクトルで、そのいづれも互いを補っている。
 どういうことかというと、僕にはA「学習欲」、B「親密」、C「内省的」、D「最上思考」、の4つ強みがある。そしてAという強みの要素にBCDを含んでいる。Bの強みを持つ理由に対しても同様にACDが説明してくれる。

A「学習欲」→友達と話したことが気になって(B),考える(C)、その良さを知りたい(D)から。


B「親密性」→考えたことを議論したい(A)(C)、もっと良いことが見つかるかもしれない(D)から。

 つまりそれぞれの強みは別物なのではなく、他の強みの要素が、根拠として働いている、という事だと感じました。
 そしてこの三角形に具体的なエピソードがつながっているのだなと思いました。

逆にこうではないのです。


体験談は自分の強みのうちの一側面が働いてるだけだと思うのです。


長所短所を考えてみて

 話は変わって長所短所についてです。長所短所を考えると自分の短所ばっかりに目がいって嫌になるものですが、長所短所は表裏一体だから短所を持つことは決してマイナスではない、という考えにストレングスファインダーを読んで変わりました。

 優しいといえば優柔不断、冷静といえば無情、熱血といえば周りが見えないと返される。
 なんとでも言われます。ただ、

 長所は活かす、短所は補う。

 これだけなのではないでしょうか。短所一つで全面否定はされないですし、長所一つで英雄にはならないですから。

 長所と短所はセットなのだなと割り切れて弱みを受け入れられた、というのが自己分析を通して成長できたところでした。
 就活して以来、短所がある人でも長所を探すようになりました。なにせセットですから。


 以上、自己分析についてでした。就活がきっかけでしたが本当にやってよかったです。
 次回、面接とESについて

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