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IQが高い人の苦悩 実は起業・経営には向かない 〜私と弟の能力〜

こんにちは、【IQ130】経営者のこうたです。

今回だけ肩書きを変えてみました。

キャッテル式ならIQ148です。

最近IQが高い人と「生きづらい」をテーマに話が盛り上がったので書いてみることにしました。

一応私のnoteは起業や経営についてなので、その辺も絡めて書いていきたいと思います。


本記事は高IQで悩んでいた人にぜひ読んでいただきたい。

そうでなくても、こういう世界もあるのかと興味を持っていただければ幸いです。




高IQとは?

IQは100〜109が平均で、110〜119で中の上、

120超えたら優秀で、130を超えるとかなりすごいと言われます。

大学で例えるなら、


100〜109 日東駒専

110〜119 マーチ

120〜129 早慶

130〜 東大

もっと上 ハバードなど


メンサ会員の基準がIQ130ですから、現代ではイメージしやすくなっているかもしれませんね。

数字上で見るとたかだか20,30の違いですが、当人からしたら他人は別の脳みそに思えたり、当たり前の思考が当たり前でなかったりします。


とにかく、他人の考え方や感覚が理解しづらいのです。


私はよく、部下に1から10を言ったらせめて10までは理解してくれと言うことがあります。

大半は7,8程度の理解力で、酷い人は5以下も少なくありません。

高IQの最低条件は、理解力の高さだと私は思っています。

1から5を伝えれば10まで理解できるのが普通です。

話の途中の段階で全容を把握できると言ったほうが分かりやすいかもしれませんね。

逆に全容を理解したつもりが全容じゃなかったら、それは話し手に問題があると思ってしまいます。

つまり、話の構成が高IQの一般ではなく、不合理な構成に思えるからです。

その前置きみたいな内容必要だった? みたいな。


そして高IQの人は、1から5を聞けば15〜20まで把握します


その話の矛盾点、問題点、改善点などまで思考が至るのです。

経営に置き換えれば、リスクや未来予測、利益の試算などですね。

海外ドラマの『Scorpion/スコーピオン』を見ると、これらの能力の高さとその苦悩にフォーカスされているので分かりやすいです。

これだけで考えれば、私は経営者向きだったと言えるのでしょう。




私の人生と私の弟

実は私は、わりと最近になって自分のIQが高いことに気付きました。

学生時代の私の悩みは、


「何を以ってその思考に至ったのか理解できない」

「頭が悪すぎる」

「1から10どころか、どこまで噛み砕けば理解できるんだ?」


男子学生の馬鹿騒ぎも理解できず、大人からは大人びているねといつも言われていた記憶があります。

童顔だったので、余計にギャップを感じられたのでしょう。


経営者のこうたという人間、考え方 〜自己紹介〜』でも紹介しましたが、私は勉強ができません。

興味がないからです。

興味が持てない数学や物理なんかは20点以下も珍しくありませんでした。

おかげでレベルの低い高校・大学だったので、周囲に馴染めず友人もできませんでした。

そもそも関わることを自ら拒絶していましたし…………


弟が2人いて、1人は物凄い勉強量による努力で早稲田に入りました。

しかし、発言の全てにイライラします笑

末っ子が塾も行かずそれほど勉強のイメージがなかったのに、楽々と青学に入っています。

そして末っ子との会話は実にスムーズで、お互い全部を言い終わる前に理解して次の話に進みます。

実は最近までそれほど会話をする機会がなかったのですが、人生で私と同じIQがその末っ子だけなので当時は戸惑いがありましたね。

理解力はもちろん、頭の回転が早いので私の意見の弱点・問題点をすぐに突っ込まれます。

おそらくですが、私よりも高いIQだと思います(そして私よりも社会に適応できている)。

末っ子曰く、次男との会話は理解できず、また会話をする理由も浮かばないそうです。

私も兄とはいえ理解があるので抵抗はないものの、次男であっても末っ子からしたら兄ですから、ちょっとした恐怖もあるのでしょう。

私と末っ子はけっこう毒舌なのですけど、思い返せば次男に毒を吐いているところを見たことがありません。

会話も短文返しが多かったですね。

私が学生時代、同級生に対してしていたように。


ちなみに次男は父に性格が似ていて、私と末っ子は父を毛嫌いしています。

母も一般人ですが、最近になって私たちの思考に理解を示していれば、性格だと諦めているのでうまくやっていけています。

しかし父は理解できず、私たちを悪(思いやりがないなど)とすることが多いので、私たちのほうが会話を諦めています。

母ですら大学生までは会話を諦めていました。

家族ですらこれです

外の世界で苦悩しないわけがありません。


しかし、母とは最近すごく仲が良好です。

理由の一つとして考えられるのは、私が高IQだと自覚したことが挙げられます。

いわゆる「他人が理解できない理由が理解できた」からでしょう。

単純に子どもから大人になったことも相まって、伝え方がうまくなったからだと思っています。

それでも父とはうまくいく未来が想像すらできないあたり、結局は自分だけではどうしようもありません。

知識として相手は理解できないものだと分かっていても、何故なのかが本当に分からないから。

つまり馴染むためには、相手の理解が必要なのです。

そして母もやってくれた「高IQの人を理解する」「諦める」ということが、後に重要であると友人によって理解します。




高IQの致命的な弱点 私と弟の興味

能力の程度はかけ離れていますが、サヴァン症候群の人のようなものでしょうか。

尖った能力者は、何かしら致命的な弱点を保有しています。

私の場合、人の顔を覚えるのが非常に苦手です。

30秒前に接客したお客さんの顔すら忘れ、名前も覚えられません。

会話をしているうちに内容を全部思い出せるので、なんとかそれでごまかしていました。

顔を覚えられないのは生きるうえでだいぶ致命的ですね。

ちなみにこの理由は、興味が持てないからだと思っています。

だから好みの女性は一瞬で覚えます笑(これマジです)

あと、どうやっても道が覚えられません。

新宿のJR駅を2周するなんてしょっちゅうでした。

でも好きな目的地へのルートだけは一度で覚えます。

ちなみにコミュニケーション能力が低いのは、上述したようにコミュニケーションを避けていた結果です。

ゆえに私は、『興味』が能力を左右するのだと考えました。


末っ子の場合、色弱です(これは生まれつきで遺伝)。

視界に映る世界が私たちとは異次元になっているらしい。

厄介なのが、ライトや太陽の光、影の濃さなどで色が大きく変わってしまうこと。

一般の目でもある程度変化はありますが、青がオレンジになることはありません。

しかし弟は絵を描くのが大好きです。

ポケモン図鑑を全て模写していましたが、全て色違いのポケモンになっていましたね笑

そこで弟が行った対策は、色のパターンを全て記憶すること。

この薄いオレンジの感じは青で、この濃さだったら紫になるなど、説明された時はそんなことが可能なのかと驚きました。

太陽の光であれば、雲が少しかかるだけで色が変わります。

なんならライトも建物によって明るさや色が異なるでしょう。

無数にあるパターンをインプットして、現在では日常生活に支障をきたさないレベルに落ち着いています。

家族でも当たり前のように「あの赤いやつ取って」なんて言いますけど、間違えている記憶がありませんね。

生きるために必要であるという合理的な理由と、絵を描くためにという興味でこれだけの能力を発揮したと言えます。

私が代表に必要な知識だと、労働基準法を1日で覚えられたのと同じですね。


普通の人でも興味のあることにはものすごい能力を発揮しますけど、高IQの場合は興味がなければポンコツになるのです(全員ではありません)。

よくある「数学を勉強する意味がない」と言うあれですが、私は合理的理由が見出せなければ完全に排してしまいます。

弟の場合、将来の選択のために勉強が必要という合理的理由で勉強していたそうですが…………

私は、そもそも学歴はアドバンテージを得るものであって、絶対ではないと思っていました。




高IQは経営者に向かない

言葉は悪いですが、頭の悪い人のほうが人生は楽しいと私は思っています。

人間誰しも悩みはありますけど、私たちは必要以上に悩む傾向があります。

そして何よりも、『とりあえず行動!』の理念を持てません。


経営者として、

あらゆるリスクが瞬時に浮かぶ

学習能力が高い

複数の未来予測が立てられる


など、メリットはあります。

でもこれって、全てデメリットにもなり得るのです。


人よりも多くのリスクが浮かぶ

失敗パターンも細かく分析し、改善不可な部分が障害になる

ダメになるパターンの未来も見えてしまう


もちろん確率も導き出せるので、リスクを負うべき場合もあります。

しかし見えてしまった以上、無視できない頭の固さがあるのです。

いわゆるチャレンジ精神だったり、がむしゃらだったりができません。

これ、経営者として致命的です。

でもたぶん、他者に判断を丸投げする以外の解決策はありません。



そしてもう一つが、部下への説明です。

最初のほうにも述べたように、私よりも理解力が低いです。

経営者のこうたという人間、考え方 〜自己紹介〜』でも述べましたが、もともとの私は非常に冷酷でした。

理解力の低い人を見下していたからです。

でもこれって、良いことは一つもないんですよね。

母の件で触れた、「高IQの人を理解する」「諦める」をしてくれた友人がいました。

この友人が、「理解できない」を理解できるようにしてくれたのです。




人生を変えてくれた友人

2人の友人がいて、1人は「高IQの人を理解する」ことをしてくれて、もう1人は諦めてくれた人です


理解によって私を変えてくれたのは、自社の副代表です。

彼は私より3つも年下でIQが高いわけでもありませんが、理解力と伝える能力が非常に高い。

この理解力というのは『他者の気持ち』という分野に限定されています。

トークの魔術師なんて自称していますが、例えや言い換えも分かりやすく、二つ名に負けていないと思います。

そして私が最も苦手としていた分野でした。


それを話したら相手はこう思うよ

だからこういうふうに言ってみよう


電話で3時間以上、私の全文を噛み砕いた文に変換してくれたのは良い思い出です。

彼がよく言っていたのは、「言っていることは正論なんだけど、理屈だけでは納得できないよ。感情があるんだから

合理性を優先する私からしたら、感情なんて不合理かつ甘えでしかありません。

感情が非論理的という思考から、感情は当たり前の存在なのだからそれを踏まえたうえで伝える、という思考に変わりました。

むしろその思考こそが業務上、合理的であると理解させられたのです。

実はコミュニケーションや女性との恋愛も、全て彼から教わりました。

記事でよく例えを使うのは彼の影響です。

彼がいなければ会社は潰れていたでしょうし、孤独な人生を送っていたと思います。

今では独り立ちできて、友人の変換がなくても部下に対して良好な関係が築けています。

彼のすごいところは、全ての文に一つ一つダメな理由を明確にし、相手がどういうふうに受け取るのかまで説明してくれたことです。

私の性格を理解し、そこまで話す必要があると認識したからでしょう。


そしてそのおかげで、私は必要に応じてIQをある程度下げられるようになりました。

高IQの人は人口の2%しかいません。

仕事上で会うことのほうが珍しい。

どのような状況でも、相手に合わせて会話ができるようになったのです。

何を言えば相手がどう反応をするのかがデータとしてインプットされ、頭の中でシミュレーションをするツールが内臓されています。

これを20代半ばで会得させてくれた友人は、もはや恩人です。



もう1人は中学からの友人で、借用書もなしに100万円を貸してくれるくらいの仲です。

学生時代に築けた唯一の友人ですね。

ただ彼は本当に天然で、ちょっと頭があれです。

彼に対してはそうとうな毒舌を吐きまして、「馬鹿じゃないの?」、「お前の頭が理解できん」の連発です。

LINEを見返してもよく怒らないなと思うくらい。

以前そのことを聞いてみたところ、「慣れた」とのこと。

もともとおおらかで寛容的だったので、性格もあるのでしょう。

彼とは高校から学校が異なっていましたが、彼がいなければ高校・大学と本当の孤独を味わっていたに違いありません。




でもやっぱり弱点は消えない

友人のおかげで自分を理解し、他者も理解できるようになりましたが、今度は別の問題が発生しました。

馬鹿にしているわけではないのですが、自分が思っている理解は他の人だと理解にはならないと認識しています。

だから必要以上に細かく書いて(話して)しまいます。

noteにしてもそうです。

他の方の記事を見ると、非常にシンプルです。

私からすると、それで伝わるのか? と不安になるくらいに。

結局今回も気づけば5300文字。

趣味の小説も、「丁寧な描写で分かりやすいが、説明的で無駄が多い」と批評されます。

境界線が本当に分かりません。


長所もあり、短所もある。

IQが高くたって、極端なだけで他とそれほど変わらないんです。


成長した私の考え方がこちらの記事です。

ぜひご覧ください。


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