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英文法の小径

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毎回、一つの文法項目について、意の赴くままに説明を試みた散文を掲載中。
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2023年10月の記事一覧

【英文法の小径】未来表現・その七

英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回は[will have + 過去分詞]を取り上げます。 [will have + 過去分詞]という形は「未来完了形」と呼ばれている。[had + 過去分詞]という形、〈過去完了形〉は、〈現在完了形〉の基準となる時を現在(=話をしている時点)から過去のある時点に移動したものだった(過去完了形・その二)。同じように、〈未来完了形〉は、現在完了形の基準点を現在から未来のある時点に移したものと考えることができる。

【英文法の小径】未来表現・その八

英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回のテーマは[will be + -ing]です。 この[will be + -ing]という形は「未来進行形」と呼ばれている。〈過去進行形〉=[was/were + -ing]という形が、過去のある時点を基準として、その時に進行中(=継続中)の行為や出来事を表わすように、[will be + -ing]という形は、未来のある時点を基準として、その時に進行中の行為や出来事を表わす。 This time l

【英文法の小径】未来表現・その九

英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回も、未来進行形と呼ばれる[will be + -ing]を取り上げます。 Are you doing anything this evening?[be going to]が意図を強調するのに対して、〈現在進行形〉を用いて未来の出来事を述べると、現在の時点ですでに準備や手はずができていること(予定・計画)を表す。なので、相手の予定をたずねるのに、〈現在進行形〉はよく用いられる。 同じように、〈未来進行形

【英文法の小径】未来表現・その十

英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回は、[be about to]及び[be to]を取り上げます。 I'm just about to leave.[be about to]という表現は、「今にも〜しようとしている」とか「今まさに〜するところである」といった日本語訳と共に説明されることが多いことからも分かるように、とても近い未来を表します。差し迫っていることを強調するので、tomorrow のような未来を示す語句を伴わないのがふつうです。

【英文法の小径】未来表現・その十一

英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回は、[be due to -]及びその他の表現を取り上げます。 The law is due to come into force on 1 November.‘due’ は期限や義務と関係がある語で、乗り物の到着時刻や提出物の締め切り、請求書の支払期日などについて述べるときに用いるが、[be due to -]という形式で予定を表わすことがある。特定の時を示す表現を伴うことが多い。例文は、法令の施行につ