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【英文法の小径】未来表現・その八

英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回のテーマは[will be + -ing]です。

この[will be + -ing]という形は「未来進行形」と呼ばれている。〈過去進行形〉=[was/were + -ing]という形が、過去のある時点を基準として、その時に進行中(=継続中)の行為や出来事を表わすように、[will be + -ing]という形は、未来のある時点を基準として、その時に進行中の行為や出来事を表わす。

This time last week I was lying on the beach.

'this time last week' が過去の基準点を示している。話し手は、一週間前を思い出して過ぎ去った休暇を惜しんでいる。

This time next week I’ll be lying on the beach.

'this time next week' が表しているのは未来の基準点。話し手は、一週間後を思い描いてこれからやってくる休暇を待ち望んでいる。

ちなみに、未来表現の一つである[be going to]の後に動詞の原形ではなく、’be + -ing’ が続く[be going to be -ing]という形もあります。学習英文法で言及されることはめったにありませんが、個人的な印象としては、ネイティブ・スピーカーがよく口にします。これは、ホワイトハウスのウェブサイトにあるバイデン大統領のスピーチ記録から採った一文(原油価格下落分のガソリン価格への転嫁が実現するよう尽力する旨を述べている)。

And, by the way, I’m going to be working very hard to make sure that oil companies pass on the reduction in the price of a barrel of oil to the pump.

https://www.whitehouse.gov/briefing-room/speeches-remarks/2022/10/26/remarks-by-president-biden-on-protecting-american-consumers-from-junk-fees/ 

この[be going to be + -ing]と[be going to + 原形]とでは、多くの場合、大きな意味のちがいはないようです。
I’m going to be leaving today. ≒ I’m going to leave today.

ただ、上記引用の 'I'm going to be working very hard …' のような例では、後続の動詞(work)が表わす行為の継続性が強調されているように感じる。いずれにせよ、このような言い方を耳にしたときに混乱しないためにも、その存在を知っておくのは案外、重要なことかもしれない。

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