【英文法の小径】未来表現・その九
英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回も、未来進行形と呼ばれる[will be + -ing]を取り上げます。
Are you doing anything this evening?
[be going to]が意図を強調するのに対して、〈現在進行形〉を用いて未来の出来事を述べると、現在の時点ですでに準備や手はずができていること(予定・計画)を表す。なので、相手の予定をたずねるのに、〈現在進行形〉はよく用いられる。
同様に、〈未来進行形〉を使うこともありますが、この場合は、丁寧なたずね方になります。どうして[WIll you be -ing … ?]という疑問文は丁寧に響くのだろう?
I’ll be passing a mailbox anyway.
[will be + -ing]には、未来のある時点で進行中の行為や出来事を表わす他に、自然/通常の成り行きでそうなるということを表す用法があります。上の例は、手紙の投函を引き受ける場面。例えば、用事があってこれから駅に行くのだけれど、その通り道にポストがある ⇒ どっちみち、ポストのそばを通ることになるから、ということ。
Will you be going out this evening?
そのため、相手の予定を聞くのに[Will you be -ing … ?]を用いると、人の意志や意図とは関係なく自然の成り行きで起こることとしてたずねることになるので、相手の意図に影響を与えたくない、尊重したいということを相手に示すことになるのです。上の文は「今晩出かけることになりますか」といった感じだろうか。
Will you be seeing John tomorrow?
この[Will you be -ing … ?]は、特に人に頼みごとをしたいときの前置きとして相手の予定をたずねるのによく用います。この文では、例えば、話し手はジョンに写真を手渡すのを相手に頼みたいと思っているのだ。
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