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映画「プリズンサークル」で感じた哀しみの連鎖を切る

映画「プリズンサークル」は、
刑務所の受刑者に対して更生を促すプログラム
「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」
の様子を記録したドキュメンタリー映画です。

この映画の中では、
受刑者通しの対話をしている場面や
心理療法をしている場面、
受刑者にインタビューしている場面が
映像として記録されていました。


親に愛情を求める子ども

映画の中、受刑された方へインタビューされていたこと。

その中では、犯罪を犯すに至った経緯
そして、小さい頃からの親との関係等が
話されていました。

幼い頃にどういう親の関係で
どうやって育ってきたか。
映像として切り出されているものなので、
それをそのまま鵜呑みにすることは出来ないと思いますが、
とてもインパクトのある内容が語られていました。

その内容は多くの人にとって、
自分毎として感じられることだろうなぁ。
そんなことを思いました。

親に愛情を求める子ども

映画の中で受刑された方々へのインタビューがされ、
収監されることになった至った経緯、そして、幼い頃の親との関係等が話されていました。

自分の行動に対して、反応してもらえない親の行動。
自分に反応してくれない親の気を引く行動をしても、反応してくれない。
寂しい気持ちの流れる時間。

映像として切り出されているものなので、
映画の中で話されていたことをそのまま鵜呑みにすることは出来ないでしょうが、
子どもの頃に親とどんな関係で過ごしてきたのか、
とてもインパクトのある内容だと感じられました。

その内容は多くの人にとって、
自分の子どもの頃の想いを重ねながら、自分毎として感じられること。
なんだろうなぁと思います。

子どもと距離をとる親

インタビューで話されていた親との思い出を聞きながら、
親の方々はどんな気持ちで子どもと向き合っていたのだろうか。

そんな事に気が向いていました。
子どもは親に甘えたいもの。
そんな甘えたい子どもと希薄な関係を作ってしまう親。

そこには、何があったんでしょうね。

10歳位は、児童期から青年期に移る頃、
そして、理性(思考)が育ち、感性(感情)より優位になってくる頃。
10歳位までは愛情を受けるだけ受けた方が良いと言われます。
感情が豊かな時期に親(や代わりになる人)からしっかり愛情を受け取ること。

それがとても大事だと言われています。
愛情をしっかり受け取ってない場合、
愛情を求めるという傷となり、大人になってからの人間関係にも影響を及ぼすことも。

大人になってから、愛情を求めて、その傷を癒やすためにとる行動。
仕事で解消する人もいれば、犯罪という形で解消しようとする人もいる。
そして解消出来てない人も。

解消出来ずに親となり、子どもとの関係にも影響を及ぼしているとしたら。
もしかしたら、そんなことが繰り返されていたのかも。
そんなことを感じられました。

心の傷を癒やす

子どもの頃の親(や周りの信頼出来る大人)との関係は、
傷として心に残る場合がある。

大人になってその木津を癒やすには、
自分のことを無条件に認めてくれる相手に対して、
自分のことを話すことがとても大事なことだったりします。
他には、ヒプノセラピーもその一つの方法だと思っています。

この映画では、刑務所の中のプログラムという形だったけど、
同じ受刑者という立場だからこそ、
批判なしでお互いに関わり合える安心した関係で、
本当の自分を話すことが出来たんでしょう。
本当の自分が認められて、本当の自分を出せる環境があることは
とても大事ですね。

そして、それが家庭の中にあると良いなと思います。


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