見出し画像

家族の食事の時間を考える

以前教えていただいた、こちらの動画は、
2017年にカナダの建国150年に作られたもの。

仕事に疲れた一人の女性が、同じ集合住宅の住人を誘い出して
廊下でみんなで食事するというもの。

その動画をみながら、食事をとるということを考えてみた。

食事をとるということ

食事をとるということには様々な形がある。

朝、昼、夕でとり方は異なるだろうし、
とらないということもある。

家で作ったものを食べる食事、
コンビニ弁での食事、
ファストフードでの食事
という食べるものの話もあれば、

家での食事、
食堂やレストランでの食事、
居酒屋での食事
という食べる場所の話もある。

そして、

一人で食事することもあれば、
誰かと食事することもあるでしょう。

親子や夫婦、家族との食事、
恋人や友人との食事、
同僚、部下、仕事のパートナーとの食事、
何かのグループの会合で初めて会う人との食事。

食事ということを考えただけでも
多種多様、いろいろな食事の形がある。

食事は栄養をとるということ以外にも
それだけでは表せない様々な要素がある。

食事の栄養をとる以外の食事の価値ってなんだろう?

一緒に暮らす人との食事

コレクティブハウジング(コハウジング)という暮らしの形がある。

コレクティブハウジングのコモンミールは
コレクティブハウジングの一つの楽しみかもしれない。

コレクティブハウジングは
複数の家族や単身の方が一緒に協働して暮らしを創っている集合型の住居。
北欧から入ってきた暮らしの方法で、日本ではまだまだ馴染みはないかも。

シェアハウスの一つの形態と捉える良いかもしれない。

コレクティブハウジングは
一つの住居に複数の人で住むというよりは、
複数の家族や単身の方が一緒に協働して暮らしを創っている住まい。

毎月の行われるミーティングでは、
コレクティブハウジングの使い方、
協働のスペース(コモンスペース)の使い方、
共有の家具の購入や修復、
等々共に暮らしを創っていく中で必要なコトを
一緒に話し合って考えている。

そして、必須ではないんだけど、
これぞコレクティブハウスの魅力と言われるのものに
コモンミールがある。

コモンミールは、協働の食事。

コレクティブハウジングの住人で
コモンミールと食べたいと申し込んでいる人が
持ち回りで食事を作り、
その作った料理を食べるという
仕組みを作っていることが多い。

顔を合わせて一緒に食事をするのもOKであれば、
自分の部屋に持っていって食べるのもOK。
食事のとりかたは自由。

毎日作らなくてもよいから嬉しい。
そんな声もあるけど、それだけではないものがありそう。

一緒のハウジングで暮らしていて、
よく顔を合わせて知っている関係。
そして、コレクティブハウジングで暮らしたいと思って暮らしている人たち。

協働して暮らしを創っている関係なので、
一緒にご飯を食べたい気持ちになることでしょう。

家族が忙しくて一緒に食事を取れなくても、
一緒に住んでいる誰かと一緒に食事をとれる。

気軽に誰かと一緒に食事をとれるということは、
食事をとるということに大事な要素としてあるのかもしれない。

食事の意味

「同じ釜の飯を食う」と言う言葉がある。

苦楽を共にすることで創られた関係性、絆の強さを表す言葉。

「寝食を共にする」
「一つ鍋の物を食う」

他にも、食べることが含まれ、関係性を表す言葉がある。

ご飯を一緒に食べると言うことは親しい間柄をいうこと。

プロジェクトの始まりでも、
飲み会や食事会等で始めることがある。

食事をするというリラックスした空気感の中で、
仕事以外のことを話す中で関係性創りをしていくことで、
仕事をするための関係性創りをしていく。

食事をとるということの中には、
仕事等も目的を達成するための関係創りという意味も
あるのでしょうね。

そして、達成した目的を祝うという
お祝いという意味も。

家族の食事の時間

家族という関係は、
暮らしを共に創る関係と捉えている。

暮らす中には、生活もあれば、仕事も含まれる。
そして、食事も暮らしを創る一つの大事な要素。

朝食で一日のリズムを創ったり、
夕食の団欒の時間を創ったり、

そして、

食事という時間を通して、
創りたい家族を創っていく時間。

規律正しく黙って食べるかもしれないし、
気さくな雰囲気で会話を弾ませながら食べるかもしれない。

家族の中で大事にしている価値観を共有したり、
何気ないことや大事なことを話したり、
嬉しい気持ちを分け合ったり、
哀しい気持ちを聞いてもらう。

日常の中の一コマとして、
つながりを感じながら一緒にいる時間。
安全基地を創っていく時間。
家族というものを育てていく時間。

そんな時間が食事の中にはあるんでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?