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『ギャグマンガ日和』なのに不気味なシリーズ

毎日note 22日目です。
『ギャグマンガ日和』を1巻からずっと読んでいます。
アニメ化もされ、有名なセリフはネットでも定型句になっていました。
偉人シリーズや名探偵うさみちゃんシリーズは有名なのではないでしょうか。

しかし、その中でも異質だと感じたのがぼくちゃん探偵シリーズ
最初に収録されたのは第14巻、第266幕「ぼくちゃん探偵の夢推理」でした。
その後も『ギャグマンガ日和GB』(リニューアル版)第4巻、第75幕「ぼくちゃんは名探偵」で再登場。
トラブルメーカーの校長先生の悩みを僕ちゃんが解決するという至ってシンプルな構成の話です。

僕ちゃんには他人の夢を行き来することができる能力があり、それを利用して事件を解決していきます。
夢の中の世界では、夢を見ている人物が何の意味もないゲームをしていたり、現実とつながるような言葉を投げかけると途端に全く違う行動に出たりとせわしないです。
この「脈絡のなさ」が不気味だと思いました。

もちろん夢の中で実際に僕ちゃんが「怖い」と感じるようなシーンもあります。
ですが、他人が見ている夢の中にはその人物の無意識の世界が広がっているのです。
そしてその世界には、その人のもっている価値観や考え方までもが反映されています。
教頭先生の夢の中では、パチンコが好きなことや校長先生から注意されたことが夢の中にまで出てきていました。

僕ちゃんが夢の中に入れるのは半径20km以内ですが、もし僕ちゃんが私の夢の中に入ってきたら何をするんだろうな〜…
たぶん私の夢の中にはイケメンキャラがわんさか出てくるので、僕ちゃんにはドン引きされると思います。