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左翼老人 05

左翼老人とLGBT

 LGBT理解増進法を、自民党と野党が合意して可決したことにより、混乱が生じています。

 もともと、左翼は、昭和時代には、ホモセクシャルなどの性的少数者を軽蔑し差別してきました。今でも、ロシアや中国では、同性愛は禁止されています。

 森口さんの本から、少し引用します。158頁
 左翼系学者では「おひとり様」で有名になった上野千鶴子が、ホモセクシャルに差別的でした。本人はそれを隠さず『女という快楽』(勁草書房)の中で「ホモセクシャルは多様で自然な愛のかたちの一つにすぎないという、ものわかりのよさそうな意見に与(くみ)しない。なぜならホモセクシャルは、繁殖に結びつかないばかりでなく、異質なものとの交配という種が強いた自然を、心理的に裏切ろうとする試みだからである」として、自ら「ホモセクシャルを『差別』する」と断言しているのです。ただし、日ソの共産党が本気でホモセクシャルを嫌っていた1986年の本では本気で差別していましたが、ソ連が滅び、日本共産党がホモセクシャルに物分かりが良くなった2006年(新装版)では「歴史的な文言」と言い訳しながら残したのでした。

 上野千鶴子は、明白に、ホモセクシャルを差別し敵対していました。

 一方で、杉田水脈さんは、2018年8月号の新潮45に、『「LGBT」支援の度が過ぎる』という文章を書き、その中に不用意に使った「生産性がない」という言葉で、LGBTを差別したと激しく糾弾されています。杉田水脈さんの文章を、少し長めに、引用してみます。

 LGBTの当事者たちの方から聞いた話によれば、生きづらさという観点でいえば、社会的な差別云々よりも自分たちの親が理解してくれないことのほうがつらいと言います。親は自分たちの子供が、自分たちと同じように結婚して、やがて子供をもうけてくれると信じています。だから、子供が同性愛者だと分かると、すごいショックを受ける。
 これは制度を変えることで、どうにかなるものではありません。LGBTの両親が、彼ら彼女らの性的指向を受け入れてくれるかどうかこそが、生きづらさに関わっています。そこさえクリアできれば、LGBTの方々にとって、日本はかなり生きやすい社会ではないでしょうか。
 リベラルなメディアは「生きづらさ」を社会制度のせいにして、その解消をうたいますが、そもそも世の中は生きづらく、理不尽なものです。それを自分の力で乗り越える力をつけさせることが教育の目的のはず。「生きづらさ」を行政が解決してあげることが悪いとは言いません。しかし、行政が動くということは税金を使うということです。
 例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。にもかかわらず、行政がLGBTに関する条例や要項を発表するたびにもてはやすマスコミがいるから、政治家が人気とり政策になると勘違いしてしまうのです。

杉田水脈著『「LGBT」支援の度が過ぎる』を全文書き起こす(転載歓迎)
http://blog.livedoor.jp/skeltia_vergber/archives/51543955.html

 国語のテストで、この文章を読んで、杉田氏は、LGBTの人を差別しているか、それとも、同情しているか と問われたら、どう答えますか。
 杉田さんは、LGBT支援の度がすぎる と主張しているのであって、支援するな と言っているわけではないのです。
 私も、杉田さんの主張に大賛成で、LGBT理解増進のために多額の予算を使うよりも、現代日本が直面している危機である「少子化対策」にこそ、予算を使うべきだと考えます。
 上記の文章の中に、マスコミ批判があったため、朝日新聞は、眼の色を変えて、杉田さんを攻撃しているのだと思います。

 さて、何故、日本の左翼が、LGBT差別に反対の態度をとり始めたのか、経緯をよく知りませんが、本家の、ロシアも、中国も、LGBTに対しては、厳しい態度をとり続けています。
 もし、日本の左翼が、日本の共産化に成功して、ロシアか中国の影響下になったときには、LGBTの人たちが拒否されるだけでなく、左翼の連中も、処分されてしまうのではないかと心配しています。
 韓国の前大統領の文さんが、韓国の共産化のために努力をしましたが、韓国の北朝鮮化が達成されたときに、文さんは、真っ先に抹殺されるのではないかと心配しています。私が、金正恩ならば、統一が達成され、用済みになった文大統領は、まちがいなく、粛清します。

 一方で、LGBTに賛成に回った自民党は、保守政党ではないことを暴露してしまいました。もともと自民党は、自由民主党ですから、リベラルです。現在は、アメリカの民主党の政治姿勢とかなり似通ってきましたが、その大きな特徴は、左翼勢力の増大です。LGBTの推進なども、その現れです。

 アメリカの民主党は、その左翼的な政策から、支持を失いつつあります。アメリカには、保守派の共和党が存在し、トランプという強烈な個性の大統領候補がいて、今年の選挙で、大統領に返り咲こうとしています。もし、再び、トランプ政権が樹立したら、世界の情勢はまた大きく変化することが予想されています。

 ということで、LGBT理解増進は、左翼の考えというよりは、リベラル政党である自民党の政策です。私は、左翼老人ではないので、左翼老人が、この問題に対して、どう思っているのかは、わかりません。


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