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愛知県岡崎市で明治40年創業以来、伝統製法の和ろうそく製造をしている工房の紹介をしてい…

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愛知県岡崎市で明治40年創業以来、伝統製法の和ろうそく製造をしている工房の紹介をしています。伝統工芸のひとつ和ろうそくの専門業者は全国で20軒ほどだそうです。灯火を消さないため、和ろうそくの素晴らしさを多くの人に知ってもえたらいいなと思っています。

最近の記事

『和ろうそくは、つなぐ』ハゼがつなぐ

愛知県岡崎市の松井本和蝋燭工房三代目和蝋燭職人松井規有(のりあき)さんを写真家・映画監督の大西暢夫さんが2023年4月にご取材の記事が『季刊地域』(農文協、54号、2023年8月1日発行)に掲載されました。 和歌山県海南市の吉田製蝋所と同県紀美野町のりら創造芸術高等学校、同県林業試験場の取り組みなどについての記事で、大西さんが和歌山県ご取材の際には、写真絵本『和ろうそくは、つなぐ』(アリス館、2022年2月28日初版発行)にご登場の本多木蝋工業所の本多俊一さんもご一緒されたそ

    • 『和ろうそくは、つなぐ』職人のしごとの持続可能性

      愛知県岡崎市の松井本和蝋燭工房三代目和蝋燭職人松井規有(のりあき)さんを写真家・映画監督の大西暢夫さんが主人公にご制作の写真絵本『和ろうそくは、つなぐ』(アリス館、2022年2月28日初版発行)が『別冊太陽 絵本で学ぶSDGs』(平凡社、2022年9月25日初版第1刷発行、絵本でSDGs推進協会編)と『おすすめ!日本の子どもの本 2023』(一般社団法人 日本国際児童図書評議会(JBBY)、2023年6月20日第1刷)に選ばれました。 上2冊の『和ろうそくは、つなぐ』書評の

      • 『和ろうそくは、つなぐ』つながり

        愛知県岡崎市の松井本和蝋燭工房三代目和蝋燭職人松井規有(のりあき)さんと写真家・映画監督の大西暢夫さんのお話し会が、開催されました。 岐阜県岐阜市のフェアトレードとロシア雑貨のお店『flamant(フラマン)』さん2階ギャラリーで開催された写真展『和ろうそくは、つなぐ。ちいさな灯り展』会期中のイベントで、岐阜県揖斐郡にお住いの大西さんのご友人の店主高橋純子さんが企画され、おふたりの念願の地元開催が実現したそうです。 お話し会の参加者のおひとり、和蝋燭作家の窪田月菜さんは、松

        • 『和ろうそくは、つなぐ』お話し会

          愛知県岡崎市の松井本和蝋燭工房三代目和蝋燭職人松井規有(のりあき)さんと写真家・映画監督の大西暢夫さんのお話し会が、開催されました。 岐阜県岐阜市のフェアトレードとロシア雑貨のお店『flamant(フラマン)』さん2階ギャラリーで開催された写真展『和ろうそくは、つなぐ。ちいさな灯り展』会期中のイベントで、岐阜県揖斐郡にお住いの大西さんのご友人の店主さんが企画され、お二人の念願の地元開催が実現したそうです。 松井さんが主人公の大西さんの写真絵本『和ろうそくは、つなぐ』アリス館

        『和ろうそくは、つなぐ』ハゼがつなぐ

          和ろうそくの応用的な活用法

          災害時の備蓄としての和ろうそく 和ろうそくは、災害時の備蓄品としても非常に有用です。停電時には、和ろうそくが安定した光源として役立ちます。芯が筒状になっているため、和ろうそくの炎は風に強く、照度が高く、燃焼時間が一定的(10匁で約2時間燃焼)です。また、和ろうそくは電池や電源を必要としないため、長期間の保存が可能で、いざという時にすぐに使用できる利点があります。備蓄する際は、マッチやライター、燭台や火消し具と一緒に保管することが重要です。また、使い方や安全対策についても事前

          和ろうそくの応用的な活用法

          和ろうそくの魅力と使い方

          和ろうそくの魅力と基本的な使い方和ろうそくとは?その歴史と文化的背景 和ろうそくは、日本の伝統的な照明具で、伝統文化を象徴するアイテムの一つです。その起源は奈良時代にまで遡り、古くからお寺や神社で使用され、江戸時代後期に庶民にも普及し始めました。主に植物性の原料から作られ、その穏やかな光と独特の美しい炎が、多くの人々を魅了してきました。和ろうそくの炎の揺らぎには心を落ち着かせる効果があることが、産学共同研究で証明されました。また、日本の四季や自然を反映したデザインが施され

          和ろうそくの魅力と使い方

          『和ろうそくは、つなぐ』著者の大西暢夫さんご来店

          愛知県岡崎市の松井本和蝋燭工房三代目和蝋燭職人松井規有(のりあき)さんを、写真家・映画監督の大西暢夫さんが、訪ねられました。 大西さんと松井さんの出会いは、地方自治関連の総合情報誌『ガバナンス』(ぎょうせい)の職人さんの連載の取材だそうです。そのときに松井さんから「蝋って、ハゼの木の実をしぼったものなんだよ」と差し出された"ふしぎなかたまり"をご覧になったのをきっかけに興味を持たれた大西さんは、長崎県島原市の製蝋所、本多木蝋工業所さんを、訪ねられたそうです。そちらからまた別の

          『和ろうそくは、つなぐ』著者の大西暢夫さんご来店

          伝統の和ろうそくの製造工程

          ふり→芯さし→もみつけ・乾燥→削り→下掛塗り・乾燥→鉋削り→下掛塗り・乾燥→上掛塗り・乾燥→頭(上部)切り→尻(下部)切り→完成ふり 束ねた竹串に木蝋となたね油の混合液をふりかける 芯さし 灯芯(和紙をストロー状に巻いたものに、灯芯草を巻き付け、真綿をかぶせたもの)に竹串を挿す もみつけ・乾燥 溶かした木蝋を手で塗っては、乾かしを繰り返す 削り 形を整える 下掛塗り・乾燥 溶かした木蝋を手で塗っては、乾かしを繰り返す 鉋削り 鉋で形を作る 上掛塗り・乾

          伝統の和ろうそくの製造工程

          和ろうそくの原料には何が使われている?

          和ろうそくの原料1:木蝋(櫨蝋)櫨の木(ハゼノキ:ウルシ科ウルシ属の落葉小高木)の実を、秋から冬にかけて収穫し、搾ったもの。圧搾法と抽出法がある。一年間保存したものを使用。主な産地は、熊本県、長崎県、福岡県、和歌山県。 圧搾法とは? 櫨の実を蒸して玉締め式圧搾機で搾る方法。 抽出法とは? 櫨の実を薬品で溶かして搾る方法。 和ろうそくの原料2:和紙主にコウゾ、ミツマタ、ガンピの皮を原料とする。切り株から約1年で生育する枝の繊維を原料としている。アルカリ性の水に浸し柔ら

          和ろうそくの原料には何が使われている?