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やはり結果が欲しい…Bellator279バンタム級ワールドグランプリ1回戦+α感想レビュー

こんばんは。
本日4月23日に米国ハワイで総合格闘技イベント『Bellator 279』が開催されました。

メインイベントはクリス・サイボーグの女子フェザー級タイトルマッチ。
そして我々にとっての目玉は何と言っても堀口恭司が参戦するバンタム級ワールドグランプリのトーナメント1回戦。
またトーナメントのもう1つの試合として前王者アーチュレッタvs優勝候補の一人であるスタッツの1回戦と楽しみな大会です。

■バンタム級ワールドグランプリ組み合わせ

では、早速試合を振り返って行きましょう!



▼Bellatorバンタム級ワールドグランプリ準々決勝/5分5R
堀口恭司 vs. パトリック・ミックス

堀口はRIZINバンタム級王者で昨年12月にケガで返上していたベラトールのバンタム級王座を取り戻すために王者セルジオ・ペティスと対戦。終始、試合をコントロールする動きを見せていたが、4Rにバックブローをもらい逆転KO負け。今回が再起戦となる。

対するミックスは同級2位の強豪。19年大晦日に来日し、『Bellator vs. RIZIN』の対抗戦で元谷友貴をギロチンチョークで仕留め、日本のファンを驚かせた。唯一の黒星は、20年9月のBellator世界バンタム級王座決定戦でフアン・アーチュレッタに判定負けしたのみ。15勝のうち11勝をサブミッションで決める寝技のスペシャリストだ。 果たして、堀口は強敵ミックスを倒し、過酷なトーナメントの初戦を突破できるのか。

前日計量
両者が向かい合って驚くのはその身長とリーチの大きな差。公表の身長では堀口が165cmに対しミックスは180cm、リーチは堀口165cm、ミックスは182cmでなんと身長差15cm。
堀口にとって過去最大の身長差ともいえるこの一戦をどのような展開になるか。

試合展開
1R堀口が飛び込みながらのフックを放ったところにミックスが組み付きバックをとる。ケージ際でグラウンドになりミックスのバックチョークが入りかけるも堀口が脱出。しかし終始ミックスが後ろから攻め、それを堀口が耐え凌ぎ1R終了。
2R堀口がローキックを効かせ、間合いを見計らいながらフェイントをかけつつ、サークリング。ミックスがプレッシャーをかけ返すも近い距離で何発か堀口のパンチがあたり始める。後半はミックスもカウンターを合わせ応戦し3Rへ。
3Rミックス組みに来るもうまく切って、スタンドへ。堀口の出入りのパンチが増えるも、ミックスが隙かさず組み付きバックを取る。後半堀口が反転させバックを抜け出し上をとるも時間が足らず4Rへ
4R堀口プレッシャーを強めるが少し大振りになる。堀口のカーフキックでミックスの体勢を崩す。このラウンドはお互い様子見ながら終了。
5Rミックスが早々に組み付きバックをとるも、中盤堀口が体を反転させトップを取り返す。しかしミックスに返され堀口はケージを使って何とか立とうとするもミックスに抑えられ試合終了。
結果は、3-0でマトリッキー・ミックスの判定負け。

結果は1ポイントの僅差でミックスの判定勝ち。堀口恭司はトーナメント一回戦敗退となりこれで2連敗。
やはり5Rのテイクダウンが勝敗を分けましたね。
一度組み付いたら、こうもあっさり堀口がバックを取られてしまうなんて、流石にタイトルマッチまで経験しているミックスの実力は凄いですね。
コールドウェル戦では体格差で負けていなかったが、今回はキツかった。。


▼Bellatorバンタム級ワールドグランプリ準々決勝&暫定王座決定戦/5分5R
フアン・アルチュレタ vs. ラウフェオン・ストッツ

アーチュレッタはベラトールの前バンタム級王者。20年9月に王座決定戦でパッチー・ミックスを破って王者となるも、昨年5月の初防衛戦でセルジオ・ペティスに敗れ王座陥落となってしまった。  

スタッツはグランプリの優勝候補にも挙げられる実力者。レスリングと豊富な運動量・スタミナを武器にここまで18戦1敗。同じくグランプリ出場の強豪マゴメド・マゴメドフを降し、その評価を高めた。  

当初グランプリには現王者のセルジオ・ペティスが出場予定だったが怪我で欠場。代わりに前王者のアーチュレッタが出場となり、スタッツとの一戦は暫定王座決定戦となった。

試合展開
アーチュレッタが早々にパンチで前に出るもスタッツもパンチを返す。アーチュレッタが組み付いて抱え込んでのテイクダウンを成功。ケージ際での攻防。何とかスタッツは立ち上がるもケージに押し付けられる。そこから何とか離れての打撃戦となりアーチュレッタのパンチに合わせてスタッツがタックルを合わせてテイクダウンするも時間が足らず。1R終了。
2Rアーチュレッタが前に出て、パンチを振りながら組み付く。スタッツがなんとか離して打撃戦へ。スタッツがタックルをするもそれを切りアーチュレッタがケージに押し込む展開となり2R終了。
3Rアーチュレッタが距離を詰めてタックルするように頭が下がったところに、スタッツの高めのミドルキックがアーチュレッタの顔に入りダウン。追撃のパウンドでレフェリーストップ。
結果は、ラウフェオン・ストッツの3R TKO勝ち
そして、スタッツがバンタム級暫定王者に!

アーチュレッタペースで進んでいたが、スタッツがワンチャンスをモノにして元王者を豪快KO!
まさに野生の勘って感じですね!
スタッツはこのままの勢いで優勝しちゃいそう!

▼Bellator女子フェザー級タイトルマッチ/5分5R
クリス・サイボーグ vs. アーリン・ブレンカウ。

サイボーグはStrikeforce、Invicta FC、UFCで王座を手にした後、20年1月からベラトールに参戦し、わずか2戦目で女子フェザー級の世界王座を獲得。今回4度目の王座防衛戦となる。MMA戦績は25勝2敗1無効試合。  

サイボーグの王座に挑戦するブレンコウは元プロボクシングWIBA(Women’s International Boxing Association)王者のストライカー。サイボーグとは20年10月のタイトル戦で戦い、リアネイキッドチョークで一本負けを喫した。しかしサイボーグに敗れた後は昨年2戦を行い2勝と調子を取り戻している。MMA戦績は15勝8敗。

試合展開
1Rサイボーグがローキックで自分のペースを掴み、近い距離でも的確にパンチを当てる。サイボーグが組み付いてケージに押し込む。離れてサイボーグが右ミドル、ブレンカウも右フックが当たる。サイボーグの右ストレートでブレンカウがダウン。追撃でサーボーグがグラウンドで反則の膝を入れてしまいタイムストップ。ブレンカウも回復し試合続行。再開後ブレンコがフックを出すがサイボーグがテイクダウンし肩固を狙うも外れスタンドに。
2Rもサイボーグがローキックで攻める。ブレンカウもフックで応戦。サイボーグがハイキック、ジャブを出し、ブレンカウもオーバーハンを返すもそれに合わせてサイボーグが組み付きケージに押し付けて膝を打つ。
3Rも両者打撃戦。中盤ブレンカウの左フックでサイボーグが体勢を崩すも、終始サイボーグがフックと前蹴りとハイキックでプレッシャーをかける。
4Rサイボーグのパンチにしっかりパンチを返すブレンカウ。サイボーグがバックを取りスープレックスで投げてサイドをとる。ブレンカウも何とか起き上がろうとするも押しつぶられ上からパンチ。最後は何とか立ち上がり5Rへ。
5Rブレンカウがプレッシャーかけるもサイボーグのワンツーがもろにヒット。サイボーグは距離をとりサークリングし距離が近づくとフックを打つ。それでも最後までブレンカウが前に出続け試合終了。
結果は、クリス・サイボーグの判定勝ち。
そして女子フェザー級王座防衛。 

まさに死闘!!めちゃくちゃ面白かった。1R終わってもおかしくなかったのし、5Rまで前に出続けたブレンコの気持ちが凄かった。そしてサイボーグは相変わらずの強さ。これがサイボーグたる闘い方。
メインにふさわしい試合で面白かったです!

大会はこれで終了。

■やはり結果が欲しい…

ここ最近はコロナの規制も緩和され、以前のように日本人選手も海外で試合ができたり、逆に海外の選手を国内に呼ぶことができるようになってきた。
しかし、それによってここ最近日本人選手の対世界での敗戦がどうしても目立つようになってしまった。
RIZINやONEしかり。
しかし堀口はそんなの関係ないよと、一蹴してくれると思っていたが、やはり世界の壁は厚い。
前回のペティス戦のような1発で試合をひっくり返されたというよりは、しっかり判定で負けてしまった。

2.3Rは打撃でポイント取っていたし、僅差での敗戦だったから、まだまだ希望が持てる。

そう思いたいが、やっぱり結果が欲しくなってしまう。

もしかすると、今はこうやって耐え忍ぶ時期なのかもしれない。

2連敗した堀口のここからの展望がどうなるか気になるところだが、試合後にツイッターを投稿。

ベラトール代表のスコット・コーカーも12月にリベンジの機会を設けるとのことでした。
もしかすると、以前から噂されていたベラトール日本大会かな?
何はともわれ、堀口恭司の復活劇を待つとしましょう。

今回は以上となります。
お疲れ様でしたー




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