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勝因はやはりハングリー精神?RIZIN TRIGGER 3rd感想レビュー

こんにちは!
本日はRIZINTRIGGERシリーズの三大会目
「SPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rd」
が調布にある武蔵森総合スポーツプラザにて開催されました。

ついにルイス・グスタボが来日!そして相手はヤッチくんとの再戦!さらに金原vs摩嶋のフェザー級トップクラスの戦い。スダリオ剛の双子の弟・貴賢神のMMAデビュー戦、参戦が熱望されていたヤン坊が登場などなど、これは普通にナンバーシリーズ並のカードですね!

■試合順

順に振り返っていこうと思います!
それではどうぞ!

第1試合
RIZINキックボクシングルール:3分3R(63.5kg)
大谷翔司 vs. 力也

INNOVATIONライト級王者で戦績も24戦14勝7敗3分と大きく勝ち越している大谷と、強豪モハン・ドラゴンを1R35秒で破るKO劇したこともあり、21年にマーシャルアーツ日本キックボクシング連盟第23代ウェルター級王者に輝いた力也の対戦。どちらも倒せる打撃を持っており早期決着になりそうな予感。

試合展開
お互い蹴り合いで、徐々に大谷がリーチを活かして右のストレートを当て力也が下がったところに詰めてラッシュを仕掛ける。そこで力也のカウンターの左フックをもらい大谷がダウン。立ち上がると今度は逆に大谷が右ストレートで力也にあててダウンを奪う。力也は立ち上がるも立て続けに大谷のストリートで2度ダウンしてレフェリーストップ。
結果は、大谷翔司の1R TKO勝ち

大谷のハンドスピードが遅いように見えたけど、ローキックで下に意識を散らすとパンチが当たるもんなんだなーと勉強になった。
第一試合の仕事をキッチリ果たしましたね!

第2試合
RIZIN MMAルール:5分3R(72.0kg)
グラント・ボグダノフ vs. 泉武志

グラントは、ブラジリアン柔術黒帯で柔術マッチで実績を積み21年6月にDEEPのMMAデビュー戦で一本勝ちすると続くRIZINTRIGGER1stで奥田啓介相手に1R一本勝ちと勢いに乗っている。
泉は、17年にはアジア選手権で優勝し、同年の世界選手権にも出場を果たす生粋のレスラー。そして20年にレスリングから総合格闘家へ転向。怪我やコロナ禍でしばらく試合が出来ずにいたが、満を持してRIZINの舞台でデビュー。
RIZINがよく組みがちな柔術家とレスラーの異種格闘技戦。

試合展開
1R序盤ボグダノフが泉の片足をとりテイクダウン。泉もケージを使って立って離れる。後半までこの攻防が続き、後半にスタンドの展開で泉のパンチが当たり始める。
2Rボグダノフが泉に組み付き、そこから持ち上げて倒す。ボグダノフがサイドポジションからトップキープしパウンドをうちのバックに回る。ボグダノフがパウンドラッシュを仕掛けてストップ寸前まで追い込む。
3Rも同様にボグダノフが泉をテイクダウン。ケージを使って立ち上がるも持ち上げられ投げられる。そこから2R同様にトップをキープしパウンド連打で肘を落としたところでレフェリーストップ。
結果は、グラント・ボグダノフの3R TKO勝ち。

泉がもう少しスタンドの打撃で優位にできれば勝ち目があった。
ボグダノフのテイクダウン能力は流石でしたね。
ただ打撃にはまだ難ありなのでRIZINトップ戦線だとまだ厳しそう。
ベイノアとかいかがでしょう?
泉はポテンシャルは高いはずなので頑張って欲しいです。

第3試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg) 雑賀“ヤン坊”達也 vs. 江藤公洋

昨年PANCRASEで久米鷹介との王座統一戦で惜しくも一本負けしてからの再起戦。あの試合も1R久米をKO寸前にまで追い込んだから今回も是非打撃決着期待。そして相手はONEにも出場経験のある江藤。ROAD to ONEでの青木真也戦が印象に残ってる人も多いはず。レスリングが強く漬けるタイプなので、打撃かレスリングかという分かりやすい試合になりそう。

試合展開
近い距離の打撃になり、江藤がバックブローから組み付き、ヤン坊を抱えて投げてバックチョーク、肩固めを狙う。ヤン坊も立ち上がるが江藤がケージに押し込む。ヤン坊がそれを切ってスタンドの展開になりヤン坊のパンチを被弾し江藤がグラつく。そこを江藤がタックルで凌いでテイクダウンしマウントへ。ヤン坊の腕を取り極めようとするも時間足らず。
2Rヤン坊が強烈なローキックを放ち、江藤が空かさずタックルからテイクダウンしバックを取る。後ろからパウンドを連打しマウントから肩固めへ移行。ヤン坊は何とか逃れるも江藤がバックに周りパウンド連打でレフェリーストップ。
結果は、江藤公洋の2R TKO勝ち。

練習通りにやれば、日本人トップクラスの実力があるとは聞いていたがRIZINで萎縮してヤン坊にKOされちゃうと予想してたが、そんなことなかった。
江藤めちゃくちゃ強い。この強さはかなり期待度が高まりますね。
アキラとかと試合見てみたいかも!
ライト級がさらに盛り上がってきたね!

■RIZIN35の公開軽量

同会場内で開催を明日に控えたRIZIN35の公開軽量が行われました。
みんな仕上がってるようで楽しみ!
見ていて思った感想としては、

・シビサイの対戦相手であるビギスが思ったより小さかった。シビサイが勝てるかも?
・カーライルの身体めちゃくちゃ凄い。武田がフィジカルで押し込めないかも。
・52歳のTKもしっかり身体が仕上がっていたので、ワンチャンあるか?
・斎藤裕の身体はいつみてもカッケーな!

こんな感じです。
全員、無事に計量クリア。
いよいよ明日って感じで楽しみ!

そしてトリガーに戻ります。

第4試合
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
渡部修斗 vs. 須藤拓真

渡部修斗待ってました!LANDMARKvol.1で一本勝ちして以来の参戦。
対する須藤は5戦全部足関節で一本勝ちをしている異色の強さを持つファイター。
Fighting NEXUSファイター同士がRIZINで試合するっていうのも何か不思議だけど、コロナ禍が産んだ産物って感じでいいですね!

試合展開
試合は序盤お互いカーフキックの蹴り合い。徐々に渡辺のパンチが当たり始める。渡辺のストレートが入ったと同時に須藤がタックル。渡辺が切ってギロチンを匂わせトップを取る。
2R須藤が引き込む。須藤が下から攻めるも渡辺がうまくディフェンス。終盤に須藤が渡辺の足を掴み、足関節を極めようとするも渡辺がうまく対処し決まらず2R終了
3R須藤が再度テイクダウンから引き込みヒールホールドを狙うも渡辺はなんとか抜け出す。須藤も何度も足を取り渡辺は対処しながらパウンドを打つが決まりきらず試合終了。
結果は、2-1で須藤拓真の判定勝ち

後半攻め続けたが須藤に票が入った感じですね。逆に渡辺はどこか動きが悪かった気がします。でもまた見たいので頑張って欲しいです。
須藤はこの前のTRIGGER2ndに出た吉野光とかとやったら面白いんじゃないかな?

第5試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
征矢貴 vs. 中務修良

征矢貴が闘病からついに復帰!!RIZINでは2度参戦してどちらもKO勝利とインパクトを残すも、そこから持病のクーロン病が悪化し療養していた。そして今回復帰で2年8ヶ月ぶりの試合。
中務は元々リングネーム「N.O.V」で大阪を中心に開催している格闘技コミッション『Wardog』のストロー級チャンピオン。直近ではGRAGETERに参戦しKO勝ちしている。

試合展開
征矢がプレッシャーかけ、中務がタックルを仕掛けるも切ってスタンドに。征矢の右フックが当たり始め、中盤にお互いの右フック打撃が交錯し中務がダウン。征矢にも当たって効いていたため、深追いできず中務も立ち上がる。そこから中務がタックルから引き込みを狙うもスタンドに。後半征矢のハイキックからの右ストレートやボディへの膝が入る。
2R中務がタックルから引き込む。征矢がエスケープしスタンドになり征矢がプレッシャーを強めパンチを振る。そして征矢の左フックで中務がダウンし追撃のパウンドでレフェリーストップ。
結果は、征矢貴の2R TKO勝ち。

征矢、完全復活!!めちゃくちゃかっこよかった!!!ダウンを取ってからの追撃がエグいし、テイクダウンディフェも強い!
やっぱりフライ級トーナメントやるなら優勝候補といっても過言ではない。
試合後のマイクでの『また会いましょう』がかっこよかった。

第6試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg) 金原正徳 vs. 摩嶋一整

金原は、一度引退宣言してからRIZIN30からフェザーに階級を上げ、そこで芦田にKO勝ちしてその裏番長たる強さを見せつけた。
摩嶋はRIZIN参戦以降、斎藤裕、クレベルとの2連戦でどちらとも負けて入るものの、ファンからは未だに国内最強の呼び声もあり出場を熱望され満を持してのRIZIN再起戦。

試合展開
摩嶋が金原をケージに押し付けて四つ組の展開からテイクダウン。金原も下から凌ぎつつ、隙をついてアームロックからのスイープで摩嶋からトップを取り返す。肩固めからバックに移行してパウンドとチョークで攻めるも時間足らず。
2R摩嶋がテイクダウンに成功。一度バッティングがありタイムストップ。再開後も摩嶋がトップキープしマウントからバックコントロールし3Rへ。
3R摩嶋が組み付き四つ組みの展開で、摩嶋が何とかテイクダウンを狙うも金原に防がれパンチや肘を打たれる。そこから金原がアームロックを狙いながらスイープして離れる。摩嶋が起き上がることが出来なかったため金原が上からパウンドを打ちながらトップを取り、肩固からバックマウントに移行してパウンドラッシュで摩嶋の動きが止まりレフェリーストップ。
結果は、金原正徳の3R TKO勝ち

宣言通りドロッドロのMMAが見れた!めちゃくちゃ強かったな!
まだまだ元気とのことだったので、これはタイトルマッチを期待せざるを得ないですね。今年はあと何試合誰とやるのか。
摩嶋はRIZIN3連敗。次はコロナの規制も緩くなってきたからRelelFCで防衛戦とかかな?

第7試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(無差別級)
関根“シュレック”秀樹 vs. 貴賢神

スダリオ剛の双子の弟で、MMAデビュー戦となる貴賢神を、前回の大晦日RIZINでシビサイ頌真との激闘を制した48歳ベテランファイターの関根がどう迎え撃つか。

試合展開
序盤は関根がローキックから踏み込んでのパンチで攻め、貴賢神もジャブとカウンターのパンチで応戦。両者とも決定打にならず2Rへ。
2R関根が早々にテイクダウンをして貴賢神も何とか立ち上がるも、関根に投げられる。貴賢神は起き上がろうとするも関根に態勢を崩されサイドポジションから関根のパウンドと膝を貰う。そこからケージに押し込まれ関根がサッカーボールキックとパウンドを打ったところでレフェリーストップ。
結果は、関根“シュレック”秀樹の2RTKO勝ち

プロレス、昭和生まれ最強!2Rは流石の組技の強さという感じでしたね。貴賢神はデビュー戦にしては実力差がありすぎたので、次は丁度いい相手とやって頑張って欲しいです。

第8試合
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
金太郎 vs. 倉本一真

金太郎が一昨日、ぎっくり腰になってしまったため、この試合は中止となった。
第2試合終了後に倉本が登場し挨拶。
すぐにでも試合がしたいとのことで、是非早めに組んであげてほしいです!
そして金太郎はお大事にしてください。
復帰を待ってます!

第9試合
RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
ルイス・グスタボ vs. 矢地祐介

矢地は、大晦日にホベルト・サトシ・ソウザとのタイトルマッチで一本負けを喫したものの、それ以外の川名戦、武田戦では明らかに戦い方が変わり、改めての強さとポテンシャルの高さを見せた。
グスタボは、18年に矢地戦での衝撃KO勝利でRIZINデビュー。ライト級トーナメントに出場するも準決勝でパトリッキー・ピットブルに敗戦し、再起戦が待たれたところでコロナウイルスの感染拡大で来日が不可能に。そこから約2年4ヶ月ぶりの試合としてRIZINに戻ってきた。

試合展開
1R序盤は様子見だが徐々にグスタボが右フックを当て始めるも、矢地もしっかり打撃を見ながら凌いでボディ、ワンツーを返す。しかし終始プレッシャーをかけられ続ける。
2R早々にグスタボの右フックとアッパーで矢地がダウンし、そこで組み付いて凌ぐもグスタボにトップを取られて上からパンチと肘を貰う。それでもなんとか立ち上がりスタンドの展開に。しかしグスタボのハイキックからの右ストレートで矢地が再度ダウンしたところでレフェリーストップ
結果は、ルイス・グスタボの2R TKO判定勝ち

グスタボが、めちゃくちゃ強くなっててビックリしました。打撃も荒々しいようで凄く的確に当てていたので、正直1Rやばいなと思ってたから前回同様、2RにKO負け。インタビューではプレッシャー強くて組みに行けなかったとのこと。
ぶっちゃけグスタボも2年間試合してなかったので、世界の強豪というと違う気がしますが、それでもここまで差があるのかと思いましたね。
現段階でRIZINのライト級で誰がグスタボに勝てるのか?
意外とベイノアとかの方が相性いいかもね。

グスタボの完全復活。
そして、矢地が見事に散ってしまった。

■勝因はやはりハングリー精神?

矢地vsグスタボ戦は、戦前ほとんどの人が矢地が組み付いて塩漬けにするという声が多く、自分もそうかなと、思ってました。

しかし、一部ではなかなか試合できずに、この時を待ちかねたグスタボが、勢いで押し切るのではないかという意見もあった。

確かに試合に飢えてハングリー精神の強いグスタボを完全に侮ってましたね。
実際はめちゃくちゃいいパフォーマンスでした。

その他にも、
病気と戦いながら見事な復活劇を遂げた征矢をみても、試合したくても出来なかった人のメンタルの強さって凄いんだなと思いました。

逆に、そのハングリー精神を経験値で跳ね除けた金原の凄さも際立った大会でもあるんですけどね。

そんな感じで、試合数が少なかったこともあり、フィニッシュも多く凄く楽しめた大会でした!

ちなみに勝敗予想の結果は…4/8的中
勝ち方まで当たったのは…3/4

とりあえず今回の感想レビューは以上となります!

そして明日はお待ちかね!
同会場で「RIZIN35」が開催されます!!

vs海外として、一戦目は見事にやられましたが明日はどうなるか?
そして3大タイトルマッチの行方は如何に!
大会後はまた感想レビュー書くのでお楽しみに!

ではでは
お疲れ様でしたー

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