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マンモグラフィ等、乳がん検診を受けてみた

はじめに


去年の夏に受けた乳がん検診で、私は「経過観察が必要なので、一年後に医療機関を受診してね」という結果を受けていた。

正直、この一年はずっと不安を抱えたまま生活してきた。
父も胃がんで亡くしているし、おばも乳がんで片方の乳房を切除していた。
なので「自分もがんになる可能性は充分にある」という覚悟がきっと、私は人より「ある」方なんだと思う。
それにしたって不安は不安だった。


医療機関選びについて

そして約一年の月日が流れ―前回の検診は自治体によるもので、熊谷の某クリニックの先生が触診と超音波での検診を行ってくれたのだけれど、熊谷は遠いしなあさあどうしようかなあ、と医療機関選びにはやや手間取った。
埼玉医大という、言わずもがな県内からさまざまな患者さんの集っている病院はあれど、医大はとにかく待ち時間も含めて検査に時間がかかる―という印象が強くってどうにも進んで行こう!とは思えない。

そして結局、川越市内の某専門外来に予約を取った。
インターネットで予約も取れるし、アクセスも便利、何より専門外来なのが安心できる。
実際、いざ行ってみると、その日はたまたま電車の大幅遅延があったせいで診察時間のズレがあったものの、おそらくはそういったイレギュラーなことがなければ予約時間どおりに診察が進むんだろうな—という想像がつくほどスムーズな感じのクリニックだった。
受付の方も看護師の方も検査技師の方もお優しく、そしてお医者さんも穏やかな雰囲気の方で、親切丁寧に私の状態について説明してくださった。
駅チカのクリニックというものに対して、世の中には悪く言う人もいるようだけれども、少なくともこのクリニックに関してはだいたいの患者さんが大満足していそうな気がする。


検診について

とりあえず、マンモグラフィ検査はめっちゃくちゃ痛かった。
とはいえ検査技師さんが悪いとかそういうことでは無いのをちゃんとことわっておきたい。そういう検査なのだと思う。
私はまだ30代だけれど「もうマンモグラフィも受けておいていいと思いますよ」と先生に言われたので、ならばと検査を受けることにしたしだいだ。
そういえば前回の自治体の検診では、30代だからという理由で超音波の検査だけになったのだ。
痛かったけれど、自分の持っている不安に対してより解像度の高い答えを導くにはきっと、両方受けておくのがベストなんだと思う。

その後に先生の手で超音波での検診が行われたのだけれど、結果「自治体での検診で見つかった嚢胞についてはもう見当たらない」との回答を得た。
先生曰く「どうやら既に流れてしまった様」「自治体の検診では、一年後の検診を促すレベルに至らないサイズの嚢胞をカウントした可能性がある」とのこと。
むしろ逆側の乳房に「石灰化したものがあるよ、おそらく以前の授乳のときの云々…」と言われたので、「私、授乳の経験ないです…」と伝えたら、先生も驚いていた。
「まあ、自然に(石灰化したそれを)作っちゃったってことかなあ…」と仰っていたけれど、これには思い当たる節がある。
二十歳くらいの頃に精神科に通っていた際、薬の副作用で母乳が出ていた時期があるのだ。
もしかしたらこれのせいか?と思ったものの、特段説明する必要がある雰囲気ではなかったので、そのまま「自然に作っちゃった」説を受け入れておいた。
(ちなみにこの石灰化したものについては、すぐの心配は要らない様だった。)

最後に先生は「どこの医療機関でもいいので、一年に一回は乳がん検診を受けておいた方がいいですよ」と仰った。
自分のクリニックで、と強いたりしないところがまたこの先生に信頼がおけるポイントだ。
とはいえ結局来年もきっと、私はこのクリニックでの検診を選ぶだろうなあ。だって安心して受けられるんだもの。


費用について

検診代については三千円ほどで済んだ。
クリニックのホームページには一万五千円だったかそれくらいの金額で説明がされていたはずだったけれど、どうやら保険が効いたらしい。
自治体での検診結果を持っていったことが、保険の効いた理由だったっぽい。
ので、もしもこの記事を読んで私と同じルートを辿ろうとされている方がいらっしゃったら、経過観察後の乳がん検診には忘れずに、自治体での検診結果を持って行ってください。



おわりに

去年「経過観察が必要なので、一年後に医療機関を受診してね」という結果を受けた時、私はこのnote上に心ある方が残されている、乳がん検診についてのさまざまな記事を参考にさせていただいた。
この場をお借りして御礼をお伝えしたい。本当にありがとうございました。

ので、私のこの記事もまた、どなたかのお役に立てたならいいなと思う。

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