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エッセイ

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私が書いたエッセイ的なもののまとめです。
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2021年2月の記事一覧

世の中にはどうしてもわかりあえない人がいる

ということを、学ばさせられた。そういう出来事があった。 幼い頃から「仲良くしましょう」「…

呪いが解けて、水仙になる。

今、私は太っている。 今年は痩せたいって書いていたものの結局、数年に一度くらい達してしま…

父の生きた証は、ナポレオンフィッシュと兄と私

誰に訊いていいかわからないことが起きて、咄嗟に「兄に訊こう」と思った。 この異母兄と私は…

そりゃ「うっせぇわ」って曲も流行るわ

と、思うできごとがあった。 (とはいえ私、「うっせぇわ」ちゃんと聴いたことないんだけどね…

多くを望まないから「普通」をください

「普通」になりたかったんだよなあ、私は—そんな風に、改めて思った。そう思えるのもきっと、…

スープラと死を忘るなかれ

調子が悪い。これ、再発しちゃった?と思うくらいに、しんどい。 まあ気圧とか季節の変わり目…

Drawing

その昔「幸福の王子」というドラマがあった。 私は、たぶんこのドラマを一話だけ見た。一話だけ見て、それ以上は見なかった。理由を考えたのだけれど、たぶん第一話には主人公の女の子が男に乱暴されそうになる描写があったので、それがきっかけだった気がする。 けれど、このドラマのCMか何かから漂っていた儚げな雰囲気と、主題歌であったミスチルの「Drawing」に心は惹かれた。だから「見ていないけれど惹かれる」というナゾの感覚を私に遺した、そういう不思議なドラマだった。 2003年放送

憎んで生きてゆく腹を決める

きのうのことだ。久しぶりに「みかん絵日記」なんて見てみようかと盛り上がって、アマプラだっ…

幸せを呼ぶイチゴ色の髪

先日、四か月ぶりに美容室に行った。 期間、空けすぎた。緊急事態宣言もあったからなんだけど…

妹は、この宇宙のどこかにいる

おそらく、小学校の低学年の頃に見た夢のことだ。どうしてもそれを忘れられずに私は大人になっ…

花粉とトカゲによって、呪いが解けたかも知れない

もしかすると、長年にわたり苦しめられてきた「一重まぶた」というコンプレックスから、私はよ…

私は眉毛の太いクマに救いを求めている

生きているので、どうしてもここにすら書けないような悩みも起こる。 昔は、いちいち「死にた…

「ただ楽しむ」をください

難しく考えず、ただ夢中で楽しんでいられる時間、足りていますか? ☆ 先日、2012年頃に放送…

学校嫌いだった私が、iiMKのおかげで明日を楽しみに思えた日のこと。

iiMKという、今は無きファッションブランドのことをご存じだろうか。 MICHEL KLEINの姉妹ブランド、といえば、その「姉」のMICHEL KLEINになら聞き覚えがある、という方も多いことだろう。 私が高校一年生だった頃の話を、これからしたいと思う。 私服登校の高校に通っていた私は、とにかくファッションというものが好きだった。今もヘヴィーメタルバンドをやりながらミスチルやスピッツばかり聴いている私の性質を持ってすればまったく不思議ではないけれど、私は高校生の頃も