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BIRTHDAY

先日娘が3歳になりました。わーい。
たくさん思うことがあったので書き記そうかなと思います。

実感の湧かなかった生まれたてホヤホヤのあの頃、
ただ寝転がっていることしかできない赤ん坊は
ありがたいことにミルクをごくごくと飲み
排泄を繰り返し日に日に体を成長させて
いつしか声を出したり、体を這わせたりできるようになった
立ち上がり歩き言葉を覚え絵本を嗜み
保育園という社会で立派に生きている
走り泣き笑い踊り歌っている
最近はトイレで用を足すことが当たり前になり
ハッピーセットとポテトが大好き

忘れてしまっているが、そんなささやかな進歩を重ねて繰り返しての3歳なのである
3年で人間はこれほどまでに成長するのかと驚く

ということで父親になり3年が経ちました。早いですね。3年の中で僕自身も、世の中の見え方も大きく変わりました。うんこ出来ただけで「すごい!」って感動しちゃうんだから。

世の中は想像よりもたくさんの優しさで溢れているんだな、と思うようになりました。

例えば、娘を抱っこして電車に乗ると、大体誰かが声をかけてくれて席を譲ってくれます。すれ違う人達は微笑みかけてくれます。

日々SNSでは、痴漢や、わざとぶつかってくるおっさんなど、この世の終わりを感じる嫌なニュースばかり目にして嫌気がさしてしまうけれど
実際はそんなネガティブな出来事に圧倒的に勝る量のささやかな優しさが溢れていると思う。
きっと書いたり、伝えたりするほどでもない誰かの優しさがたくさんある。それをみんながもっと口にしていけたらもっと平和になるのかな、と思ったりする。

あとは、子どもが被害者になっている事件や事故のニュースは本当に気が滅入ってしまうようになった。映画や漫画など、フィクションと分かっていても、前みたいな気持ちでは見られなくなってきている。どうか誰も傷つかずに健やかに幸せに生きられますように、と心から思います。


自分の親や周りの人たちも、こんな気持ちで僕を育てたのだろうか、とふと思う。
僕が娘に向ける眼差しと、同じ眼差しで僕をみてくれていたのだろうか?
こんな大きな気持ちを持っていたのだろうか?
と思うと、ぼんやりとしていた感謝みたいなものに少し輪郭が出てきて、ちょっと感動に近いものがある。


「親の気持ちは親にならなきゃ分からない」とはよくいうけれど、まぁ大体想像つくよ、と思っていた。
が、実際なってみると全然分かってなかったなぁと、しみじみ考えたり。

そういえば、少し過ぎたけれど4年前の2/13は母方のおばあちゃんの命日でした
思えば一緒に遠出をしたりとか、そんな大きな思い出はなかったんだよな。でもささやかな想い出はたくさんあって、いつでも僕に優しくしてくれた。今でも時々夢に見るし、思い出したりする。

部活の前「ジュース買う時は友達にも買ってあげな」ってくれた500円は、大人になってからコンビニで無駄に使ってしまう1000円とかよりもずっと価値のある500円だった。

この歌は娘が生まれる直前に完成した歌で、
おばあちゃんのことを歌ったものです。
あなたからもらった優しさを、眼差しを、これからは娘にあげていきますね。


そんな風に、今僕から与えられる優しさは、きっと誰かがくれた優しさの積み重ねなのだと思う。どうかたくさんの優しさに触れて、優しく大きくなってくれ!と思う日々です。


楽しいとはいえ、育児は大変です。それに全てを振り切れたらいいけど、どうしても自分でまだまだやりたい事はあって、奥さんとか周りの人に助けてもらう事ばかりで、自分のことばっかりでごめんね、と思ってしまいます。イライラして怒ったりしてしまうし。全然余裕ないじゃん、俺!

バンドというかショービジネスにおいて
普通にモテることはめちゃくちゃ大事
なので独り身で誰かの憧れや恋愛対象として存在できたらその方が良いに決まってるんですけど
これに関しては悲しいくらいにモテず、性にも合わなかったですね。

恋人も結婚も捨てて音楽に賭けられたら、
と思ったこともありますが、僕は何も捨てられませんでした。全部大事でした。もうこればっかりはそういう性格に育ったからしょうがない。捨ててしまったら音楽を続けられなかったなと思います。

そんなこんなで気づいたら背負うものがどんどん増えていて、大丈夫なのか?って思いますけど!

そんな自分ばっかりの生き方なので
誰かのために生きる、みたいな大それた事は考えたこともなかったのですが、娘のために生きていくぜ!と心の底から思っています。娘を生かすためだったら余裕で死ねるし、でも生かすために死ねない、という気持ち。

37度の体温がいつの日か誰かを温めるんだ
という歌詞を前に書いたのですが、今まさにそんな日々の真っ只中。


書きたいことが多すぎて散文的になってしまいました。いつの日かちゃんと歌にしたいね。では。

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