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『ラーマ』といえば… - タイとインドのラーマの歴史をちょっと探ってみた

タイ国王。と、タイにルーツを持つ私は思う。
RRRの主人公の片方も『ラーマ』。あんまり文化的に近いイメージのない2カ国の名前が同じなのは、偶然なのか、必然なのか。ちょっと探ってみることにした。

結論から言うと、どちらも『ラーマーヤナ』のラーマであるらしい。ラーマーヤナの話は適当に割愛するが、めちゃ戦闘の強いラーマ王子の話である。なのでインド人的には古典のカッコイイ人物の名前をつけてる感じなのだろう。だが、タイ国王は、関係なくない…?

というわけでタイ人(母)に聞いてみた。
そもそもタイにはインドをルーツをする人が多い。頑張れば歩いて来れるし。そして仏教と一緒に、インドの神話も輸入されたとのこと。なので、ラーマーヤナはタイ人ならだいたいストーリーを知ってる、くらいの知名度なのだ。日本でいう関羽みたいな感じ?

そして、ラーマ1世は追号である。崩御の後に名前をおくられるシステムではなく、ラーマ6世がおくったものである。そしてラーマ1世、大変強かったらしい。なので、ラーマ6世がラーマ1世の強さを讃えて、タイでも誰もが知るラーマーヤナのラーマ王子の名前をおくったものと考えられる。

結論、タイの王様の『ラーマ』とRRRの『ラーマ』は由来がどっちもインド叙事詩のラーマーヤナの主人公『ラーマ』王子。


さて。ほんとに、タイでインド文化がそんなに親しまれてるのか、と思う人もいるかもしれない。が、しかしピンクのガネーシャ寺をみるとちょっと納得してもらえるかもしれない。
ガネーシャといえばヒンドゥー教の神様だが、タイ人も普通に参拝する。タイ人は確かに基本は仏教なのだが、『神様は神様だし』とのことだそうだ。寺院ではあるのだが、パワースポットに近い感覚かもしれない。日本人でいう出雲大社くらいの感覚かもしれない。


また、インドの『ロティ』という、薄めのナンみたいなやつも、タイにも同一の名前の料理がある。
ただ、インドのロティは薄めのナンみたいなやつであるのに対して、タイでは甘いものが包まれている。バナナとかマンゴーとかいれた上に、練乳をかけてくれる。これはタイ式で、インドには多分ない。
タイ人は甘いものが大好きなので、甘く進化したそうだ。アローラライチュウみたいだね。

というわけで、RRR見てからはてな…と思ってたことでした。すっきり。
〆はRRR見た後に撮影したドーサの写真で。

ドーサ。こう見えて結構おなかに重い。

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