見出し画像

世界の見え方がすこし変わる2冊

この記事はおすすめ本 Advent Calendar 2021 11日目の記事です📚

おでかけしづらくなって早1年、そろそろおでかけしやすい兆しも見えてきましたが、元通りにはまだちょっと遠そうですね。
こんな中、家にひきこもって映画やドラマを鑑賞したり、運動不足を補うために家の近所の散歩をはじめた、なんて人も多いのではないでしょうか。
今日はこんな世界をもうちょっと楽しむための、『物語の見え方が変わる本』と『散歩する時の気づきが多くなる本』の2冊をご紹介します📖📖

物語の見え方が変わる本 - 『キャラクターからつくる 物語創作再入門』

タイトルの通り、物語を書きたい人のための本なのですが、物語を読む・見るのが好きな人にもぜひ読んでほしい一冊。

この本の中ではキャラクターがほしいと思っているものを『WANT』、キャラクターにとって本当に必要なものを『NEED』としています。
キャラクターによってはWANTとNEEDが乖離していたり、相反していたりします。そして、キャラクターのWANTとNEEDをどう序盤でうまく表現して、どうやってそこから話の流れを作っていくか…という話が例を交えてとても丁寧にかいてあります。

そして、この本を読んでから小説や映画を見ると、『これがキャラクターのWANTで、これがキャラクターのNEEDか』とか『ここで自分のNEEDに気づくのか…!』とか『ここでWANTが変わるのか…!』みたいに分析しながら読んだり見たりがぐっと簡単になります。
わたしは普段ぼんやりと読んじゃうんですが、この本読んでる時に読んだ小説は『これ物語創作再入門のXXに該当するやつ!!』って分析しながら読んでました。普段読んでる小説や、みている映画・アニメなどをもっと楽しめるようになる一冊です。

分析方法がわかるという点でもおすすめなんですが、この本の中で例示としてでてくる作品の数がすごい多くて、作品ひとつひとつがしっかり分析に落とし込まれているので、作者さんの物語への愛をめっちゃ感じます。読んだ・見たことない作品ばかりだったので、来年はこの本の中の作品からいくつかみて、作者の意見と見比べてみたいな。


街の見え方が変わる本 - 『街角図鑑』

名称の通り街角にあるものの図鑑で、カラーコーンとか工事中のガードするやつとか、歩道と車道の段差を吸収するななめのやつとか、そういうのをメーカー名とか種別ごとにひたすら紹介してくれます。モノの本名もちゃんと紹介してくれます。
『名前は知らないけどあることは知っている』みたいなものがほとんどなんですが『そんなにたくさん種類があるなんて知らなかった!今度じっくりみてみよう!』って気持ちになって次のお散歩が楽しみになる本です。

個人的な推しセクションは段差スロープ。歩道と車道の段差を吸収するななめのやつなんですが、我が家近辺はかなり生息地が多くて、この子はゴム…この子は鉄だから雨の日あぶない…とか観察しながら歩いてました。

この本、モノが並んでたり、群れていたり、怪我していたりするんですが、そうやって生き物と同じ扱いをしているところがとてもシンパシーで好きです。また、本の中の写真は色々な方が撮影しているんですが、それぞれの愛を感じることができて、そうやって何かに愛を注げるってとてもいいなあ…と思います。好きです。


というわけで世界の見え方が変わる本2冊でした📘📘
物語創作再入門は厚い本ではないですし、街角図鑑はフルカラーの図鑑で楽しく読めるので、年末年始に読んで、来年のおでかけができるようになった世界の映画鑑賞や旅行をより楽しんでもらえたらと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?