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【引退表明】アスリートという肩書きはもういい

そんな大したことではないんだけれど.

陸上競技を1~2年間休養すると表明していたのを取り消します.そして,引退します.いや,もうした.

つまり,過去形で休養から引退へ移行した.

なんでかいうと,休養期間,段々と自分の中でアスリートという名の私が邪魔だなと感じるとともに,周囲への自分の態度や世間が取り巻くデフアスリートへの認知などに対してとんでもなく自己嫌悪が大きくなっていっていた.その中で聴覚障害兼スプリンター(短距離走選手)の当事者の視点を活かした研究成果が,とあるコンペにて認められた.

そこで,泣きたくても泣けなかったとかの感情が重要な局面で蓋で抑え切れなかったように爆発してしまっていたのも言うでもなかった話.

そして,以前から落合さんから言われていた,「あんたはブルーオーシャン×ブルーオーシャンだからもう少し自信持っていいじゃないかな」,xDiversity関連で時々話してくれているソニーコンピュータサイエンス研究所の遠藤さんと初めてお会いした時に言われた「技術は自由だから,生命の倫理とかに触れていなければ思い存分やっても良いじゃないのでは」の2つがずっと頭の片隅でループし続けていた時に,タイミングが合ったのか,12月上旬に落合さんとの個人面談があり,そこでいろいろと話していたら,自然と心の中でもう固まっていた.

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そこから,色々とあってSNSとかで表明出せてないまま,大きな動きがあった模様.まず,1月中旬にようやくデフリンピックを日本へ招待するための準備室会議が開催された模様だ.

その後に1月末かな,「池上彰のニュースそうだったのか!!」にて,デフリンピックが2021年にブラジルにて開催されることについて取り上げられたようだ.

NHK系番組以外でちゃんと取り上げるのは珍しかったのもあり,放送されたから認知されるかといえば,そうでもないのはわかるんだけれど,「池上彰のニュースそうだったのか!!」だから,ちゃんと解説されていたんだろうなって個人的に印象に残ってた.

と思っていたら,やはり懸念していたことが表面化されてしまった.

こんな社会情勢だけれども,デフスポーツやデフリンピックなどに対して,これまでと同様なアプローチをしていくのはどうなんだろうかと疑問を出さないで喉まで出かかりながらも心にしまいこむのをやめると決心するとともに,アスリートから一旦切り離すことを決めたのである.

もう既に技術革新は進みつつある状態で,競技環境が変わってゆくだろうと未来が見えている中で誰かプロトタイプとかの一石を投じないと,当事者と非当事者とのコミュニケーションや想像力が膨らまないんだろうなって改めて痛感している.

具体的に言えば,デフスポーツの認知活動やデフアスリートのセカンドキャリアとかに取り組むのではなく,また別の視点からのアプローチをしていく.その例が上記の「HaptStarter」だ.

だからこそ,来年度に向けて大きな動きを何かの形で1つでも良いから見せていくつもりでいる.

そして,落合さんが言っていた「ブルーオーシャン×ブルーオーシャン」をもう少し自信持って,HCI(ヒューマンコンピュータインタラクション)のアクセシビリティ分野にて,これまで着目されていない場面による,ろう・難聴者対象とする技術(応用技術)を.

さて,今日もやるぞ.

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